
こんにちは。三原たか です。
発達障害者(ASD(自閉症)、 ADHD)です。
発達障害者のかたは、
約8割が非正規雇用です
そのため、
契約更新が続かなくなり、
求職活動をされるかたも多いです
また経済がひとたび悪化しますと、
再就職がとても難しくなります
そんな求職中の障害者の中で、
訓練や支援を受けてから、
転職活動をしたい
そう悩まれているかたもいるかと思います
訓練できる主な場所として、
就労移行支援と職業訓練があります
どっちが良いのか違いをまとめました
結論から言いますと、
おすすめしたいのは就労移行支援です
理由は障害者の配慮を受けながら訓練できること
障害者枠の求人情報を集め就活できることからです
本記事を読むと、
就労移行支援と職業訓練の違いがわかります
そもそも就労移行支援と職業訓練とは
就労移行支援は、
障害者支援法にもとづいてます
障害者のかたが、
日常と社会生活をできるように訓練をする制度です
一方で職業訓練は、
厚生労働省が運営する制度です
就職に直接役立つ資格や技能を習得できます
2つの大きな違いは、
障害者の支援を前提としているかです
さらにくわしくは、
>>【発達障害者向け】就労移行支援とは。1からわかりやすく解説
>>ポリテクセンター(職業訓練校)とは。体験談を交えながらわかりやすく解説にまとめてます
あわせてご参考ください
就労移行支援と職業訓練の違い
違いを👇の表にまとめました
就労移行支援 | 職業訓練 | |
特徴 | 障害支援下で訓練 | 知能や技能を習得 |
対象者 | 休職中の障害者 | 求職者・在職者 |
診断書 | 必要(意見書でも可) | 不要 |
障害の配慮 | 有り | 無し |
期間 | 原則2年 | 約3〜12ヶ月 |
利用料 | 約9割が無料 | 無料 |
交通費の支給 | 自治体による | 通所手当あり |
手続き | 役場に申請 | ハロワに申請 |
こんな人におすすめ | 障害の程度が大きい方 | 障害の程度が小さい方 |
注意点 | 専門性を学ぶ事務所は少ない | 選考試験あり |
(表は横にスクロールできます)
就労移行支援と職業訓練の対象者の違い
就労移行支援の対象は、
障害者のかた、65歳未満のかたです
職業訓練の対象は、
学歴、年齢の制限がなく、
求職者の方すべてです
職業訓練は医師の診断書が不要
職業訓練は、
障害者に限定していません
医師の書類は不要です
就労移行支援と職業訓練の障害者への配慮
就労移行支援は、
障害者支援法にもとづく精度のため配慮はあります
一方で職業訓練は、
技能習得を目的としているため配慮を期待できないです
(おそらく個別で相談することになると思います
就労移行支援と職業訓練にかかるお金
就労移行支援は、
約9割のかたが無料で利用できます
(前年度の収入による。目安は年収300万円以下)
職業訓練は、
授業料が無料です
(ただし教科書代は発生する)
交通費ですが、
就労移行支援は自治体によります
(全額助成される市もある)
職業訓練は、
通所手当として交通費が支給されます
(上限は42,500円/月)
就労移行支援と職業訓練の手続きの違い
就労移行支援は、
市役所の福祉課で手続きします
その前に、
事務所の見学をしてどこに行くか決めます
職業訓練は、
まずハローワークに行き求職の申し込みをします
その後に申込書類をハローワーク提出します
就労移行支援と職業訓練の期間の違い
就労移行支援の期間は最長で2年です
ほとんどのかたが、
6〜12ヶ月で就職されます
職業訓練の期間は、
3ヶ月、6ヶ月、12ヶ月コースの、
主に3種類に分かれてます
民間の専門学校に委託しているコースもあります。
それらは2年の長さになることもあります
就労移行支援と職業訓練の併用
就労移行支援と職業訓練は公的な制度です
管轄の大元は同じですが併用するような制度ではありません
どちらも平日通うことになります
時間的な制約からも併用することは難しいです
就労移行支援と職業訓練はどっちが良いか
障害の程度が大きく、
日常生活や社会生活で困難を抱えている
そんな人ほど、
就労移行支援を選ぶべきだと思います
逆に障害の程度が軽い、
一般雇用で働くことができてたなど、
生活の困難が少ないなら、
職業訓練も良いと思います
理由は、
日常生活の訓練も就労移行支援なら受けることができるからです
特に現時点で、
生活リズムが大きく乱れている人が、
職業訓練に通い続けるのは難しいのではとも思います
また就労移行支援では、
障害者枠の求人情報も入手しやすいです
就労移行支援の注意点
医師の書類が必要なこと
就労移行支援の利用には医師の書類が必要です
書類は確定診断書である必要はありません。
発達障害の診断は、
診療病院が少ないこともあり受診するだけでも一苦労です
そのため、
確定診断を受けることが難しいです
そういうかたは、
意見書でも構いません
専門的な知識が技能を習得できる事務所が少ないこと
職業訓練は、
幅広い技能コースがあります
事務職のみならず、
機械、電気、デザイン、建築などもあります
一方で就労移行支援は、
IT・Webデザインなど一部の分野に限られており、
事務所数も少ないです
有名な事務所としては、
キャリアフロンティア、ジョブトレIT・Web、ギフテッドワークスがあります
一例として、
atGPジョブトレIT・Webの評判・口コミ。発達障害者が専門性を持てる就労移行支援の事務所をご参考ください
「特定分野の技能や資格を身につけたい」と、
強く考えている場合は、
職業訓練を選んだ方がいいです
それ以外なら、
就労移行支援が良いかと思います
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