
こんにちは。三原たか です。
大人の発達障害者です。
(ADHDとASD
(自閉症スペクトラム、アスペルガー))
僕もそうですが、
多くの大人の発達障害者は、
生きづらい日々を、
過ごしていると思います
発達障害だけでは、
説明できない、
生きづらいことが、
多々あると思います
もしかしたら、
発達障害が原因で、
別の障害が発生している、
かもしれません
別に発生する生きづらさを、
「発達障害の2次障害」と、
呼ばれています
2次障害を持っている人は、
治療することを考え、
2次障害がなくても、
予防となる、
環境づくりを意識すると、
生きやすくなります
本記事を読むと、
大人の発達障害の2次障害の
基礎知識、主な症状、
治療について、
予防となる環境づくり、
がわかります
目次
大人の発達障害の2次障害とは 2次的に発生する健康上の問題
発達障害があることで、
2次的に発生する、
問題があります
発達障害のかたは、
認知や行動にかたよりが、
あります
周囲の無理解、
もあります
周囲に対して感じる、
劣等感やまわりと上手くやれないこと、
が積み重なることで、
睡眠障害や不安障害のような、
健康を害する、
2次障害が発生します
2次障害の原因は発達障害によるストレス
僕もそうですが、
発達障害のかたは、
失敗をくり返したり、
成功経験を積めないことが、
多いです
周りからの非難や、
自分を責める気持ちから、
心に大きなストレスが、
かかります
発達障害によって、
ストレスが重なり、
心が弱ってしまいます
心が弱り、
不眠や抑うつ、
として内面が傷ついたり
暴力のような反社会的行為として、
外側にあらわれる場合もあります
2次障害の症状は、
これだ!とは言えませんが、
大きく傾向はあります
発達障害を代表する
ADHDとASDで、
どんな症状が多いか、
研究結果から、
情報をまとめました
ADHD(注意欠如・多動症)の2次障害で最も多いのは反抗挑戦性障害
大人のADHDの80~85%は、
2次障害があると、
言われています
ADHDだけでも大変なのに、
別の障害があるのは、
とてもつらいことです
反抗挑戦性障害とは
「世の中に対し腹が立ってしまう」
「ほぼ毎日キレてしまう」
のよう感じ、
にまわりとなじめない障害です
「誤解され嫌われる」
「つまはじきにされる」
そんな経験が多い場合は、
反抗挑戦性障害(ODD)の、
可能性があります
また、
他者とぶつかりことになり、
立場ある人と対立しやすいことから、
転職回数の増加につながります
素行症とは
反抗挑戦性障害(ODD)から、
一段階進んだ症状です
無断欠勤をしたり、
盗みを働いたり、
暴行の加害者なったり、
社会のルールや、
他者の人権や
法律を守らない状態です
不安症とは
不安を抱える障害のことです
不安は誰もが抱えますが、
不安症の場合は、
理由がなかったり、
理由があっても不安が大きい、
状態です
繰り返し、
先行きの見えない恐れの感情を
抱えます
参考:厚生労働省ー不安症
うつ病とは
「気分が落ち込んでいる」状態が
続くことです
気分が重い、
好きなこともやりたくない、
何も楽しめない、
という症状がみられます
食欲不振や不眠にも、
つながることがあります
参考:厚生労働省ーうつ病
双極性障害(躁うつ病)とは
うつ病とほとんど同じ状態に加え、
反対の躁状態もあわられ、
繰り返す症状です
躁状態とは、
動き回りつけるほど、
一時的にエネルギッシュになる、
状態です
仕事や勉強、趣味に取り組んでも、
集中力が続かず、
積み上げることができないことが、
ほとんどです
参考:厚生労働省ー双極性障害
自閉症スペクトラム(ASD)の2次障害で最も多いのは睡眠障害
☞睡眠障害 50~80%
☞不安症 42~80%
☞うつ病 12~70%
☞精神病性障害 12~17%
☞運動系障害 79%
☞知的能力障害 45%
☞ADHD 28~44%
☞チック障害 14~38%
胃腸障害 9~70%
(便秘、腹痛、下痢が多い)
自傷行動 34%
興奮性、攻撃的な異常行動 8~34%
もあります。
さらに、死亡リスクが非ASD者に比べ2.8倍も高いデータもあるようです
(普通の人と比べて、
自閉症スペクトラムは3倍も死にやすいとは
ASDの人は生きているだけで、
すごいなと思います)
参考 自閉症スペクトラム症(ASD)の特性理解(PDF)、自閉スペクトラム症(ASD)を中心とした神経発達症について
自閉症スペクトラムの、
私の場合は、
ADHD、胃腸障害、
ときどきですが
睡眠障害のような傾向もあります
ADHDの治療薬を、
服用したり
食生活に気を使ったり、
サプリメントで、
栄養を補給したりしてます
発達障害 2次障害 問題点
発達障害の治療や受容だけでは、
2次障害を解決できず、
深刻化してしまうことです
また、
不眠やうつ病のように、
表面的にあらわれやすい症状によって、
発達障害だと
診断を受けれないこともあります
まちがった方向性の、
治療を受け続ける原因になってしまいます
発達障害と2次障害の治療は並行する

ベースにある発達障害を治療せず、
2次障害だけを治療する
→長期的な改善にはならない
2次障害だけを治療する
→1時的に改善されるだけで、
悪化してしまうことも多いそうです
発達障害を根治する薬は、
ありませんが
2次障害の治療は薬物療法が、
メインとなります
強い不安を抑える、
抗うつ薬
強い攻撃性を抑える、
抗精神病薬
不眠や中途覚醒を抑える、
睡眠薬
このように2次障害の治療には
多様な薬があります
自分が2次障害の可能性があると、
思われましたら、
主治医やメンタル病院に
相談すると良いです
発達障害の2次障害の予防は環境を整えることが大切
2次障害の研究成果を、
まとめた論文から、
予防について抜粋します
(児童を対象とした研究ですが、
大人も参考になると思います)
発達障害の児童および、
教師、保護者へ調査を実施した結果、
「人との安心できるかかわり」と
「居場所となる生活環境があること」が
発達障害の2次障害の予防になる
さらにくわしく説明しますと
・子どもとの信頼関係が築けている環境である
☞子どもの話をたくさん聞き、
☞子どもの考えていることを受けとめる、
☞見通しが持てること
☞わかりやすい指示や教示であること
☞否定的な対応や無理強いはしない
☞良い行いや小さな努力を
認めるようにすること
☞活動に安心して取り組めること
☞仲間意識があること
☞お互いに支え合えること
☞ルールが厳守され、
安心感が得られる教室
☞学習に意欲的に取り組むことができる
☞成就感・達成感のある学級
環境を整えることは、
発達障害のある児童生徒には、
非常に大切であること
2次障害の予防につながること、
が報告されています
参考:発達障害と情緒障害の関連と教育的支援に関する研究 ー二次障害の予防的対応を考えるためにー(PDF)
大人の2次障害の予防も環境構築が大切
論文の内容を、
大人向けに考えてみました
2次障害の予防の環境とは、
話しをたくさん聞き、
考えていることを受けとめる、
パートナーや家族、友人の存在
職場や仕事で、
意欲的に取り組むことができる、
見通しが持ちやすいこと
が心にストレスをためにくくなり、
予防になると思います
また、
不安定になったときに、
クールダウンする非難場所が、
確保されていることが安心感につながる
とも書かれていました
環境づくりは難しい
家族や友人は、
生まれた場所や、
仕事や職場は
環境によっては、
難しいかもしれません
ただ、
パートナーを探すことは、
試してみても、
良いかと思いました
また、
避難場所をつくることは、
取り組みやすいかな、
とも思います
例えば、
趣味の人間関係、
習い事教室、
ボランティア活動、
SNSでのやりとりできる場所、
このような、
特殊な関係性は、
クールダウンする場所となり、
安定感につながると思います
もちろん、
ぼくのように、
対人関係に困難がある、
大人の発達障害者には、
どれも難しいことと、
考えてしまいます
それでも、
良い人との出会いや、
職場や仕事、
で意識したり
趣味やSNSで、
人と関わってみると、
楽に生きることにつながり、
良いかとも思います
発達障害の2次障害についての論文
2次障害について
下記の論文や書籍、
サイトを参考にしました
自閉症の2次障害の論文
ADHDの2次障害の書籍
発達障害の2次障害の予防の論文
発達障害と情緒障害の関連と教育的支援に関する研究 ー二次障害の予防的対応を考えるためにー(PDF)
2次障害の症状と治療
まとめ
☞発達障害だけでは説明できない生きづらさ
☞もしかしたら2次障害かもしれない
☞反抗挑戦性障害や
素行症のように外面にあらわれたり
☞睡眠障害や不安症、胃腸障害
のように内面にあらわれたする
☞2次障害の治療は、
発達障害の治療と並行する
☞2次障害には
治療薬が多種多様にある
☞予防として環境を意識する
「人との安心できるかかわり」
「居場所となる環境」
「クールダウンできる避難場所」
もし現在、
2次障害があると、
感じたら医療機関に、
相談することを推奨します
2次障害がなくとも、
生きづらさを感じている人は、
難しいかもしれませんが、
予防となる「環境構築」を、
意識すると、
生きやすくなると思います
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