
こんにちは。三原たか です
実家から、
距離を置きたい人向けの記事です
僕は15歳のときに家を出て5年制の工業高等専門学校(高専)の寮に入った。
それ以来一度も実家に戻っていない。
ただ、大学院を卒業するまでは親の援助を受けていた。
一度は財閥系の大企業に勤めていたが、地元の中小企業Uターン転職したため今では少しばかり親と交流がある。
交流しているのは母だけで父とはまったく会話していない。
これからも父と会話するつもりはない。
発達障害者の中で親と縁を切りたい、もしくは実家から離れたいという人は多いと思う。
人間関係が上手くいかない障害のため、その対象に両親が含まれていも何の不思議でもない。
親が過干渉や無関心、無神経、暴力、暴言、など染み渡るような毒素を持っていた場合(毒親)でも距離を置きたいと願うはずだ。
これから親と離れたい人は経済的に問題ないなら、すぐにやればいい。
縁を切りたい場合は、メリット・デメリットを事前に考えておくと、問題対応できる。
僕は1人暮らしをしており、経済面で完全に独立している。
どんなときにメリット・デメリットがあるか列挙する。
特に十代で経済基盤を持たない人は、すぐには難しいかもしれない。
ただ、心に留めておくだけでも気は楽になるだろう。
親との縁はいつでもあなたから断ち切ることができるという、アドバンテージを持っている。
メリット
・親と関わらなくて良くなる
・人権を侵害されなくなる
・暴力を振るわれなくなる
・心を踏みにじられなくなる
自閉系の人にはとても重要だが、誰にも干渉されない自分だけの空間を持つことができる。
自閉スペクトラム(アスペルガー症候群など)にとって、家こそわが心のすみかだ。
親が勝手に自分の部屋に入り込むという暴挙がないため、突発的な事態がなくなる。
自分が部屋の管理人でありルールの制定者となるため、日常の恐怖や不安、ストレスが少なくなる
デメリット
・金銭的な援助がなくなる
・住む場所がなくなる
・賃貸選びの際の保証人
・奨学金申請の際の保証人
・入社の際の保証人
・失業したときに頼れなくなる(下記の失業給付制度を確認しておく)
親と完全に縁を切った場合は、保証人欄に誰を書けばいいか困る。
保証人は代理人をお金で雇うこともできる。
例えば賃貸の代行料は2年で5,6万円くらいだ。
発達障害者の場合は貧困を常に意識しなくてはならいないため、大きな負担になると思う。
ただ僕は、賃貸契約や、奨学金の申請、入社書類で保証人の項目を記入したことがあるが、保証人に電話がかかってくるということはなかった。
推奨はできないが、書類は親の名前を使って自分で書いても、友人に代筆を頼んでも問題にはならないと思う。
念のため、書類を提出する前に、いつ連絡が来ますかと探りを入れておくのが安全だ。
怪しまれて理由を尋ねられたら、「共働きなので時間帯によっては電話に出れないんです」とすぐに弁解できるように理由を用意しておくのがいい。
やはり、親と縁を切るとデメリットが大きい。
どうしても絶縁したいとう理由がなければ、学校を卒業し、社会人となり、賃貸契約をした時点で家からでる。
少しずつ、親との交流を減らしていくのがいいと思う。
それでも、どうしても絶縁したいと願うならば、問題に対面したときにどうするか、誰か助けてくれるのか、お金に余裕があるかなど考えておくべきだ。
発達障害と失業給付(失業保険)
雇用保険を収めて勤務していた場合、退職してから失業給付(いわゆる失業保険)が支給される。
精神障害者保健福祉手帳を事前に持っていれば、就職困難者扱いとなって、給付日数が90日くらから300日まで増加する。
ただし、後追いでは申請できないことと、手帳の申請には初診日から半年以上の時間が必要なため、あらかじめ取得しておくと良い。
ハローワークインターネットサービスより
https://www.hellowork.go.jp/insurance/insurance_benefitdays.html
精神障害者保健福祉手帳を持っていれば、就職困難者に該当する?
→含まれる。
所定給付日数が手厚くなることが、厚生労働省のサイトに明記されている。
失業給付の金額はどのくらい?
→ 月額15万くらいの給与だった場合は月額11万くらい。

厚生労働省 Q&A~労働者の皆様へ(基本手当、再就職手当)より
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000139508.html
失業給付はいつからもらえるの?
→解雇などの会社都合は申請してから待期期間の7日後。
振込日を考慮すると実質1か月。
退職届を出した自己都合の場合は、給付制限が加わり3ヶ月と7日後。振込日を考慮すると実質4か月。
給付制限はなくせるのか?
→正当な理由があればなくせる。

発達障害は正当な理由になるのか?
→可能性はあるが、精神障害者保健福祉手帳を持っていればいいわけではない。
特定理由離職者として判断されなければならない。
従来の業務の問題だけではなく、新たな業務の適応性も考慮される。
特定理由離職者の判断は誰が行う?
→自治体が、事業主と離職者の双方の言い分を聞いて判断する。
発達障害者という理由では失業給付の制限期間をなくすことは難しい。
厚生労働省・都道府県労働局・公共職業安定所(ハローワーク)より
ただし、職業訓練校(ポリテクセンターなど)に通えば制限期間の3ヶ月がなくなる。
社会人になれば失業したとしても、以上の支援制度がある。
毒親と離れたい人は恐れず踏み出せば良い。
ブラック企業や頭のおかしい上司、仕事がとてつもなく合わない人は、退職してポリテクセンターに通ってゆっくりするのもいいと思う。
最後に
もし親と距離を置いてること、
絶縁したことを話すのは、本当に親しい人、これからさらに親しくなりたい人のみにするべきだ。
平和で暖かみのある家庭で育った人には、親に恩を返したり、自分の成長を見せて安心さえることを何よりの美徳としている。
それから外れている人(僕のようなタイプ)は、理解の範疇になく、何か人間として欠陥があるのではと思われる。
ご両親には悪意がない、君のためを思って言ったんだなどありがたいことを言われる。
もしくは、その人との人間関係の破綻にもつながる。注意しよう。
もし、これから親しくなりたい人(恋人、好きな人など)が、親と関わりたくない気持ちを理解してくれないならば、あなたにふさわしい人間ではないと断言できる。
悲しいかもしれないけれど、
もっと気持ちをわかってくれる人がいるはずだ。
こちらからお断りするくらいの気持ちでのしをつけてはねつけてやれ。
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世の中のお金の動きと、
女性目線で家計のお金の管理や公的補償について執筆されている。
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