
こんにちは。三原たか です。
ASDを持っている中小企業に従事している機械設計者です
最近、就活前の学生と話す機会がありました。
機械工学生で就職先に悩んでいるようでした。
私は機械設計者であることから本ブログを通しても相談が来ることがあります
参考>>機械設計(3DCADを使った業務)に就きたい発達障害者の大学生からの質問
その子は学校の授業以外でも、
ものづくりに取り組んでいて、
ものづくりが好きだということが伝わりました
その子は「仕事選びは出世やお金が目的じゃない」と言っていました。
こういうふうに考えている、
発達障害者(特にASDの傾向のある)は多いんじゃないでしょうか?
けれど社会人として働いて思うことは、
出世やお金が目的じゃない、
という人ほど後々困っている、
ということです
お金とやりがいのある仕事(もしくは興味のある分野)はどちらを大事にすべきか。
悩んでいる人もいると思います。
私自身、
今の仕事に着く前に転職を2回した経験もあり、
同様の悩みを持っていたこともあります
そんな私の意見は、
お金が目的じゃない、そういう人ほど、
公務員もしくは大企業に行くべきだと思います
お金が目的じゃない!
そんな人ほどお金の流れがいい場所に身を置くことが重要だと思っています。
目次
理由1 お金を目的にしないと中小企業・自営業(フリーランス)では待遇が変わらない

やりがいのある仕事や興味ある仕事を考えていくほど進路は狭くなります
やっていることが明確な中小企業や、
自分がやることが明確な個人事業主(フリーランス)になる可能性が高いです
中小企業に入るときに、
知って欲しいことは、
誰もが出世できるわけじゃない、
ということです
そして出世が目的じゃない、
そういう心構えの人と、
出世したいと願っている人は、
どちらが出世するかというと、
答えは明らかです
出世が目的じゃないなら可能性は低くなります
立場が変わらなければ、
年齢による昇級以外に、
給料が上がらないため、
お金に困ることになります
最近話した子は、
下の年代が入ってくれば自動で自分の立場が上がる→自分の待遇が上がると思っていたようです
しかし、中小企業ではそんなことないです
自営業やフリーランスでは自分でお金をコントロールしなくてはいけない
私自身は、
フリーランスとして請け負った経験は数回しかありませんが、
友人関係から話を聞くことがあります
自営業やフリーランスでは、
年齢による昇級はありません
あくまでもクライアントが仕事の対価として払うだけです
よって、
お金がどのくらい必要で、
どのくらい稼がなくてはいけないか、
そのためには、
どのような仕事を請け負えば良いか、
自分でコントロールしなくてはいけないです
そのため、
お金が目的じゃない、
そういう人よりもお金に困る可能性は高まります
理由2 お金を目的にしないとビジネスの場で相手にされない

発達障害者の方は、
お金に困っている人が多いです
ぶっちゃけASDの傾向のある人はお金や出世が目的じゃないと言いがち
お金が目的じゃない、
なんてことを仕事の場でもし言ってしまうと、
相手からの信頼を損ねます
どうしてかと言いますと、
お金は仕事の対価として払われるからです
お金のために、
多くの人は朝から晩まで働いています
その中で、
お金が目的じゃないと言うのは、
お金を稼ぐことをルールとしいるビジネスの場では、
ルールを守らない違法者として見られてしまうからです
逆に言えば、
ビジネスの場では、
お金の話をすればするほど、
信頼が高まります
私のような機械設計者でも、
意識してお金の話を積極的に顧客や営業とします
この作業はどのくらいの工数で、
この部品や材料はどのくらいの費用が発生するなど
(待遇をよくしろ、
ボーナスをもっと払えなどはメリットがないため言いません)
そうすることで、信頼が得られるとわかってきたからです
もちろん、
利益を追求するのが使命の企業に勤めている、
もしくは企業から請け負っている場合ですけど
(学問の追求や教育を使命とする大学などの学府では別です)
お金がないと興味ある仕事も続けられない! 例)バイオ系研究者の友人はアカデミックの場所から離れた
私の友人に生命研究者がいます
彼はワーキングプアの代名詞のようなバイオ系の博士号を持っています
けれど高級取りだ
進路の選択で、
アカデミックから離れるけれど彼はベンチャー企業を選択した
ほとんどの研究者が低待遇、
過労で続けられない中で、
彼は続けられている。
僕自身、
前の会社でも機械設計の仕事をしていた。
けれど給料が安いという理由で転職した。
以前の職場の方が設計業に専念できた、
わずらわしいことも少なかった。
けれど続けられなかった。
会社でしている仕事も、
資金がなければ続けられないこともある
理由3 多くの人はお金や出世を軽くみている。だからお金に困る。逆に言えば頑張れば評価される
多くの人は、
お金や出世を軽く見ています
出世を重ねると、
中小企業であっても、
給料が無役と比較して、
1.5倍、2倍、2.5倍と増えていきます
自営業者であっても、
お金が少ないことから、
視野を広げて請負先を選んだりできます
そのため、
お金や出世について目をそらさずに、
今の自分の待遇や状況から目をそむけずに、
向き合い頑張るだけで評価が高まります
結論
30代になったから少し社会の力学がわかってきました
お金が目的じゃない、
出世が目的じゃない、
そう言っているほど後々困っています
そのため私は相談を受けた子には、
出世が目的じゃないなら大手に行った方が良い。
新卒キップ+理系特有の学校推薦で大手企業に入るのも余裕だよ、と伝えておきました
もし転職を考えている方がいるなら、
お金に興味がないという人ほど、能力・成果主義になりやすい小企業は避けた方がいいです。
それでも仕事を選びたいなら、
お金のことから目をそらさずに、
頑張り評価されることで、
解決することもできます
それでもやりがいのある仕事(興味ある分野)を選びたい人は仕事を選ぼう
お金や合理性を考えると、
興味ある分野や仕事ができなくなってしまう
興味あることしか、
取り組めない人にはとてもつらいと思う
私もそうだからわかる
やりがいのある仕事とお金が一致することは、
とても少ない
好き勝手に絵を描いて、
評価される画家はわずかなように、
歴史を見ても、
芸術家は王族のようなお金持ちをクライアントにしなければ創作できなかった
だからと言って、
自分の興味あることや取り組みたい気持ちを殺すのは間違っていると思う
例えば僕は趣味で文章を書いている。
もうすぐ3年になる。
一人でブログとしてまとめている。
通算で本4冊くらいの文量だ。
本業でお金を稼いでいるから続けられる。
もし文章一本で生計を立てよう、
そう考えたら始めることも、
続けることもできなかったと思う
お金とやりがいのある仕事なら、
続けることができる条件があるなら、
仕事を選んだってよい
条件というのは、
本職があったり、
ただで使える場所(実家など)、
資産が余剰にある、
パートナーが援助してくれるなど、
好条件の場合だ
週末や月に数回しかできないかもしれない
それでも、
生活に困らず自分の気持ちを殺すことも避ける道を選ぶことできる