社会のおっさんルールがわからない!そんなASDにおすすめしたいビジネス書「これからの会社員の教科書」感想

こんにちは。
大人の発達障害者の三原 たかです。

私のようなASD(自閉症、アスペルガー)の人は、
社会マナーや暗黙のルールが苦手です

社会人として働いていると、
おっさんルールがわからなくて悩むことってありませんか?

私はアラサーで、
社会人になって7年ほどたち、
なんとなくですがルールがわかってきたつもりです

それでも、
ときどき見えないルールに困ることがあります

今回紹介する「これからの会社員の教科書 /田端 信太郎」は、
そんなASD傾向のある会社員の悩みを解決できる本です

社会にでたばかりからアラサーくらいの
発達障害者のかたに、
ぜひおすすめしたいビジネス書です

感想をまじえながら、
これからの会社員」の特徴と良いところ・悪いところを紹介します

 

「これからの会社員」の教科書の良いところ

この本は、
社会人生活を送る上でのお作法が書かれています

お作法というのは、
髪型、服装、言葉づかい、
ではありません

会社員が仕事を進めていく上で、
立ちふるまい方、
伝え方、根回しのやり方
がわかりやすく書かれています

いわゆるおっさんルールの明確に書かれています
➢おっさんはメンツが8割
➢だから決済者に直接行かず、承認ルート守る

➢会社では理屈で相手を論破しても価値はないこと
➢代案を示すさないとひんしゅくを買うこと

立場や社会的な地位を把握するのが苦手な、
ASDの人にはそんな失敗してしまったことが、
多々あるんじゃないかなと思います

失敗してしまう理由を理解することができます

この本の良いところ おっさんのトラップ例が書かれている

ある上司や先輩が飲みに誘ったとします

そういう日は次の日は休んではいけない、
と書かれています

ちゃんと遅刻せずに会社に来れるのか、
おっさんは試しているそうです

私が務める会社では、
そんなトラップを仕掛ける人はいません

しかし、
世の中にはこういうおっさんがたくさんいるんだな、
ってことは読んでいて理解できました

何食わぬ顔で出社することの大切さが書かれています

この本の良いところ 同期の連帯感にこだわらなくていい理由が書かれている

社会人になったときって、
同期同士のつながりを、
過剰に求められませんか?

月1で飲み会があったり。
気苦労してしますASDのかたは、
多いかなって思います

著者は社会人歴20年あり、
その上で無理な連帯感はいらない、
と言っています

正直に気持ち悪いとも書かれています

もしかしたら、
その文章を読んで肩の荷が楽になる人が、
いるかなと思いました

この本の良いところ 法律用語の簡単な解説

ASDの人は、
興味ある範囲がせまいです

そのため
法律用語が苦手なことがあるかと思います

これからの会社員」では、
会計用語の簡単な説明や、
執行役員と取締役の違いなど、
言葉を理解しておくことの重要性が書かれています

用語集ではないので、
解説対象は多くありませんが、
それでも理解するきっかけになります

私は本職が機械設計です
会計や事務的な話が苦手でしたが、
考えかたをかえたほうがいいなって思いました

「これからの会社員の教科書」の悪いところ

あくまでも、
会社員全般に言えること書かれています

例えば私のような設計職で、
データのとり方をどうすればいいのか?
などは書かれておりません

本を読んで、
スーツの着方や身だしなみがわかるわけではありません

御年配のかたが、
社外の後輩に向けて、
損得なしにわかりやすく、
目線をあわせて世の中のルールを教えてくれる本です

「これからの会社員」はこんな人におすすめ

ASDの傾向が強く、
社会のルールがよくわからない人

承認ルートをかっ飛ばして、
上位の役職の人に直接話しを持って行ってしまう人

相手を論破して空気を悪くしたことがある人

会社で働いていて、
どこに力をいれればよいかわからない人

力のぬきどころがわからなくて、
毎日疲れ切ってしまう人も、
読むと効率よくなるかもしれません

多くのビジネス書って、
結局読んでも実務とかけ離れていて、
役に立たないことがあります

一方で「これからの会社員」は、
仕事の進めかたを理解し、
すぐに毎日の生活が改善される本だと思いました

私の本職は機械設計です
ものづくりのため生産トラブルとの発生します

トラブルを解決するために、
色んな部署や、
色んな立場の人のところへ、
行く必要があります

そのため、
おっさんルールに引っかかり、
怒鳴られることもときどきあります

しかしこの本を読んで、
こういう仕事は、
こんなふうに取り組むべきだったのか、

こういうやり方は、
避けたほうがよかったのか、
と勉強することができました
少しレベルアップしたように思います。

そのため、
人間関係が苦手で、
それでも会社で働かなくちゃいけない、
同じような発達障害者に向けて紹介しました

関連記事

多動傾向があり、
頭の整理が苦手なADHDには「エッセンシャル思考」というビジネス書を紹介したいです

くわしくは、
優先順位が決められないADHDの対策になる本「エッセンシャル思考」感想をお読みください




私のように働くのが怖い発達障害者へ
社会に定着しやすくなる!

3つの仕事の
支援制度を解説

イラストを用いて
わかりやすくまとめました!