輝くことは難しくても居場所をつくるためにできること「発達障害の僕が輝ける場所を見つけられた理由」感想


こんにちは。三原たか です

大人になってから、
ADHDとASDとわかった発達障害者です。

本が好きなので、
色々な発達障害の本を読んでます。

その中で、

タレントの栗原類さんが書いた
「発達障害の僕が輝ける場所を見つけられた理由」

は同じ発達障害の方の参考になると思いました。

とてもおススメなので感想を交えて紹介します。

キーワード
・ADHD
・役者・タレント
・海外の生活
・発達障害の育児

作者紹介

栗原 類
1994年生まれのモデル・タレント・役者として活躍しています。

イギリス人の父と日本人の母を持つハーフです。母は翻訳家の栗原泉さんです。

芸歴は5歳ごろからです。

本格的になるのは、中学生のときに「メンズノンノ」などの男性ファッション誌へ出演してからです。

2014年から現在に至るまでパリ・コレクション(パリコレ)にモデルとして参加しています。

ネガティブイケメンと、言われることもあります。

栗原類さんは8歳のときに、ニューヨークにて発達障害だと診断を受けました。

20歳のときにNHKのテレビ番組で発達障害であることを明かしました。

本の内容

栗原類さんの半生を通して発達障害との向き合い方が書かれています。

生まれた場所は東京ですが、5歳のときに母と一緒にニューヨークでの生活が始まりました。

海外生活の話しや、芸能活動について知ることができます。

また、母親、主治医の先生から見た栗原類さんの話しもあります。

特に、母親とのやりとりは発達障害の子供を持つ方には参考になると思いました。

栗原類さんの発達障害の傾向

本に書いてあった、栗原類さんの特徴を書き出します。

物の位置などに強い「こだわり」がある
注意力散漫で忘れ物が多い
二つの動作が同時にできない
記憶力が弱い
人の心の動きを読み取るのが苦手

 

これらの問題にどう対処しているのかが書かれています。

発達障害の傾向を、主治医が図にあらわしていました。
引用します。

P.195 主治医による見解

栗原類さんが8歳のときの診断基準ではADD(注意欠陥障害)でした。

現在のDMS-5の診断基準では、
ADHDを中心としLD(学習障害)とASD(アスペルガー)の併発になるそうです。

感想

芸能界って世界が違いすぎない?

僕は本書を読む前は、世界が違うと思っていました。

芸能界の人の話しを聞いても参考になることってあるのかな、と。

もともとテレビを見ないので栗原類さんについても知らなかったです。

それに、芸能界は特殊な世界だから発達障害であることが利点になるんじゃないか?

とまで考える人もいるかな、と思います。

しかし、芸能といっても仕事であるならば発達障害は障害となってしまいます。

仕事であるならば、打ち合わせや営業活動があります。

モデル業というのは、一種のフリーランスです。

自分でやらなくてはいけないことがたくさんあります。

撮影現場までたどり着けない、荷物を忘れるなど、ADHD的な問題が障害となります。

特に道に迷うことが多いそうです。

現場にたどり着けないときは、母に電話してナビゲーションしてもらうほどです。

孤独で友達がいなかった

中学生のときはまわりになじめずに友達がいなかったそうです。

こんなにかっこいいのに? と思う人がいるかと思います。

発達障害は容姿とは関係ないため、奇行があると人を遠ざけてしまいます。

ひとり言を英語でいう
ハーフで目立つ
空気が読めない

 

など、中学校では上級生に目をつけられやすい要素がたくさんあります。

高校での友達の作り方

芸能活動をやるため栗原さんは、通信高校に進学を決めました。

まず最初に心がけたことは友達を作ることだそうです。

時間を同級生に聞くことで会話につながった、そんなエピソードが書いていました。

自分から話しかける、というのは当たり前のことかもしれません。

それでも、人間関係が上手くいってなかった人には難しいことです。

僕もそうだから、共感できることがたくさんありました。

輝ける場所を見つけられた理由

P.4  2016~2017年に参加したパリコレでの写真

栗原類さんは、所属する事務所を変更しています。

変更の際は、自分が発達障害であることを伝えました。

不注意による失敗が多いことをしっかりと伝えて、周りの理解を得ています。

・周りの人に自分のクセを伝え協力を依頼すること
・できないことを恥ずかしがらず伝えること

を心がけているそうです。

周りの理解を得ながら、自分の興味のある役者やタレントの仕事をしています。

障害はあるけれど、自分のペースを手に入れるための、工夫をかさねています。

工夫することで輝ける場所を見つけられたと書かれています。

輝くことはできなくても居場所を作る方法

自分のことを説明するのは、発達障害者にとって重要なことだと思います。

説明することで居場所を作りやすくなると感じたことがあります。

僕の話しになってしまいますが、
今働いている会社で上司に期待をよせられていました。

見た目では発達障害だとはわからないです。

もの静かなため頭が良さそうに思われることがあります。

中身はそうとうポンコツです。

高学歴であることもあったためか、上司に期待されました。

上司の提案で、定時後に一緒に勉強会が始まりました。

勉強会なので、残業代は支給されません。

短くても一時間、長いと二時間にわたるときもありました。

体力的にしんどいと思って「定時内でお願いします」と言いました。

また、体調不良になりやすい、残業がきついことも正直に伝えました。

そうしたところ、残業が減りました。

ある程度の配慮をうけることができました。

輝くことは難しくても、居場所をつくるためには、自分のことを伝えなければいけない、そう感じました。

自分の障害を伝えるとき、本書は参考になると思います。

面白かったエピソードについて

今風の若者エピソード

不登校だったり、ネトゲや動画投稿にはまったという話しがあります。

栗原類さんが21歳と若いこともあり、
年代が近い人には共感できる話しが多いと思います。

モデルの勉強のエピソード

阿部寛のHPより

モデルの勉強では、阿部 寛のWikipediaを熟読していたそうです。

芸能が好きな人には面白いエピソードもたくさんあります。

本書の悪い所

栗原類さんは、子どものときに発達障害だと診断を受けました。

多くの人からバックアップを得られ、仕事を精力的にこなしています。

もしかしたら、子どものときに診断を受けれずに大人になった人には、
読むことが難しいかもしれません。

僕は社会人になってから自分が発達障害だと知りました。

それまでは、医学的な支援や周囲の理解を受けることはありませんでした。

もっと早く知っておきたかったと思うことも少しあります。

自分が発達障害だと早く知りたかった。

そんな思いが強い人には辛い本かもしれません。

 

こんな人におススメです
・栗原類さんに興味を持った人
・自分の居場所を見つけたい人
・発達障害の子どもを持つ方

 

本の最後には、芸人のピース又吉さんとの対談があります。

2人は友達同士のため友情出演です。

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