私のように働くのが怖い発達障害者は3つの仕事の支援制度で社会に定着しよう

仕事の支援制度

こんにちは。

大人の発達障害の三原たか です
(ADHD、ASD、自閉症・アスペルガー)

私は働くことが怖いです

わからないこと、
自分だけで処理できないこと、

注意欠如で失敗して、
人に迷惑がかかること、

集中力や体力が続かなく、
働き続けることができない

そういうのが怖いです

この記事は、
そんな私のように、
働くことが怖く、

社会への定着が難しい、
発達障害者向けに、

就労へつながる
仕事の支援制度を、
わかりやすく解説してます

働くのは怖くて当然。しかたがない

働くのって怖いですよね。

なんだかよくわからない不安に、
ぼくも包まれています。

発達障害で、
とくに自閉傾向があるかたは、
不安障害を併発しやすいです

(ADHDのかたも、
不安障害になりやすいです)

生まれた時から、
漠然とした恐れを抱えやすいです

働くのが怖いことは、
しかたがないことです

不安障害の症状とは

不安障害の主症状は不安です。

不安とは漠然とした恐れの感情で、
誰でも経験するものですが、

はっきりした理由がないのに、
あるいは理由があってもそれと不釣り合いに強く、

または繰り返し起きたり、
いつまでも続いたりするのが病的な不安です。

参考:厚生労働省ー不安症

しかたがないことですが、
それによって苦しい思いをするのは、
どうにかしたいですよね

原因について2点考えてみました

働くことが怖い理由は世の中わからないことだらけだから

「職場が怖い」
「わからない仕事が怖い」
「知らない人がこわい」

わからないこと、
があるとなんだか不安になりますよね

自閉傾向があると、
自分の世界が強く、
こだわりを持ってしまいます

未知のこと、
今までやっていないことに、
ストレスや恐怖を感じます

特に現在、
定職を探しているかた、
就労したばかりのかたは、
目に入る情報だけで、
疲れてしまいます

疲れること、
怖いと思うことは、
生まれつきのものなので、
しかたがないことだと思います

働くことが怖い理由は集中できなくて失敗するから

「集中を維持することが難しい」

「目に映るものにとらわれて失敗する」

「何度もメモしても見落としてしまう」

どうしても、
色んなことが、
頭によぎるため、
集中するのが難しいですよね

集中できない結果、
失敗をしてしまいます

さらに、
周囲に迷惑をかけるのは、
怖いですよね

私も失敗し、
迷惑をかけることが、
怖いです

怖いことは確かですが、
本当に仕事は嫌だ

まったく働きたくないんだ

と言い切ることができないことも、
事実だと思います

けれど本当は仕事が嫌いじゃない

ほとんどのかたは、
働くことが嫌いではない、
と思います

人間は社会性の生き物なので、
働くことで孤独感を、
少なくすることができます

自分のやったことを、
評価されたり、
認められたいという、
気持ちは多くの人が持っています

ぼくもそうです

社会に定着したい発達障害者はたくさんいる

発達障害者は、
転職回数が多く、
社会に定着できないかたが、
たくさんいます

ADHDの、
平均の転職回数はなんと8回

ASDは1.2回

就労率はどちらも約6割で4割は働けていない。
(男女は約半々126人のアンケート結果)
参考:大人の発達障害者 生活ガイドブック2012(PDF)

個性や好きなこと、
得意なことを活かすよりも、

つまづいてしまい、
社会に定着できない
発達障害者は多いのが実際です

ちなみに、
ASD>ADHDで併発の、
私の転職回数は2回です

自分の能力やかたよりを社会で発揮したい。そのために支援はないのか

働くのが怖い発達障害者が、
いきなり就労で、
活躍するのは、
難しいです

ステップアップする制度がないか、

そう考えているかたも、
いると思います

この国では、
3つの支援制度があります

楽な生きかたに変えるために仕事の支援制度を使おう

大人の発達障害だったかたが、
主に活用できる支援制度は、

①就労移行支援
②法定雇用率制度
③就労継続支援
の3つです

☟に表でまとめました

他の支援としては、
「国立職業リハビリテーションセンター」や
「障害者高等技術専門校」もあります

これらは学校に入る形になります

大人になってから発達障害者だと、
わかったかたには使いずらい制度だと、
感じたので本記事では省きます

仕事の支援制度 現在定職がないかたむけ就労移行支援

一般企業への就職に向けた、
支援制度です

民間の事務所のスタッフが、
就労の相談や、
支援をして頂けます

制度を使うと、
平日は事務所に通い、
約6時間程度、
訓練を受けます

いきなり就職活動は難しいけれど、
ステップアップしたい、
そんな方におすすめです

また、
就労後は引き続き、
就労定着支援を受けることができます

職場のことを相談したり、
医師や職場に伝えずらいことを、
代わりに言ってもらえます

利用料は、
条件がありますが、
多くの方が無料です

支援を受ける事務所は、
様々なものがあります

くわしくは、
就労移行支援の事務所のおすすめ3選。自分に合う事務所の選び方にまとめています

あわせてご参考ください

仕事の支援制度 法定雇用率制度による障害者枠の採用

障害者として、
配慮を受けて、
働きたい方向けの制度です

自分の特性を、
周囲から理解してもらえると、
働きやすいですよね

オープン就労のための、
制度です

企業には、
障害者を雇用することが、
義務付けれられています

2018年4月から
精神障害者も、
雇用義務の対象となりました

発達障害者は、
精神障害者に含まれるので、
この制度を活用できます

参考:厚生労働省 障害者雇用義務の対象に精神障害者が加わりました

注意点として、
障害者手帳が必要なこと、
年収が一般枠よりも、
1~2割り程度、
下がることです

一方で障害者雇用は、
大手企業が主に取り組んでいます

大手企業は、
福利厚生が手厚く、
給料が少し下がっても、
生活の安定につながります

例えば、
「発達障害の自分の育て方」の、
岩本 友規 さんは、
大手外資系メーカーで、
障害者枠で働いております

一般枠から転職でしたが、
収入もそこまで下がらなかったと、
本に書かれていました

障害者枠の求人や転職について

法定雇用率制度を使うには、
そもそも求人があるか、
が重要です

求人は
ハローワークが有名ですが、

非公開求人はたくさんあります

興味を持ったかたは、
発達障害者向けの障害者枠の求人サイト・転職エージェント3選をご覧ください

仕事の支援制度 就労継続支援

企業から障害者へ、
働く場所を提供する制度です

就労継続支援は、
雇用契約を結ぶA型と
雇用契約を結ばないB型に
わかれています

障害者として、
働きながら社会に馴染む制度です

ただし、
私はこの制度を、
おすすめしません

私が就労継続支援をおすすめしない理由

働く機会があるのですが、
労働の工賃がとても安いです

月額平均は、
A型で7.5万円
B型で1.5万円 です

多くの場所が、
最低賃金以下です

参考:厚生労働省 工賃(賃金)の実績について

また、
どんなに支援を受けても、
直接は就労につながらないです

正社員を希望しているのに、
アルバイトの面接を受けるような、
遠回りさがあります

SNSを通して、
継続支援利用者のかたに、
お話を聞いたことを
☟にまとめます

就労継続支援の口コミ

時給は250円です。

飲食店の厨房で働いています。

障害年金を高額でもらえていないと、
とてもじゃないけれど、
生活できないです

B型の、
就労継続支援の事務所で、
約1年間働いていました。

私は知的障害のない、
発達障害者ですが、

知的障害のかたと
同じ労働場所でした

作業は本当に単純作業で、
こういうことを繰り返していても、
就職につながらない、

そう考えて
一般企業にどうにか転職し、
抜け出しました

就労継続支援で、
安定した就労に、
つなげるには難しいようです

一般就労できれば、
B型の時給の6倍はもらえます

相談や支援をうけながら、
一般就労を目指す、
就労移行支援のほうが、
良い制度だと思います

まとめ

ポイント

☞働くのが怖いのはしかたがない

☞発達障害者は生まれつき不安を抱えやすい

☞わからないことが怖い

☞集中できなくて失敗し迷惑をかけることが怖い

☞けれど働きたい、社会と関わりたい

ポイント

☞いきなり就労するのは難しい

☞3つの支援制度を活用しよう

☞定職がない人は就労移行支援

☞定職がある人は障害者枠を検討

☞工賃がでる就労継続支援はおすすめしない

現在働くことが難しいかたは、
就労移行支援 → 障害者枠での採用
を目指すことが、

制度を最大限に利用する方法です

移行支援の事務所によっては、
転職エージェントと提携しています

求人情報を、
集めやすい
事務所もあります

事務所の情報は、
就労移行支援の事務所のおすすめ3選。自分に合う事務所の選び方にまとめています

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【発達障害者向け】就労移行支援とは。1からわかりやすく解説にまとめています

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