「毒親の正体」の感想。毒親と発達障害の因果関係がわかる。悩める発達障害者におすすめしたい本

こんにちは。三原たか です。

毒親育ちの発達障害者です。

毒親という言葉で、
自分の両親を指摘することは、
正直言いますと、
心苦しいことがあります

子供の時は、
親に認められたいと、
思っていた時期もあったからです

僕はSNSをやっていまして、
他の発達障害者の様子を、
うかがっています

ぼくと同じように毒親で苦しんだり、
その結果、
アダルトチルドレンに
なってしまった人を、
多く見かけました

「発達障害」と「毒親」は、
何か関係があるのか

そんなことを考える、
発達障害者も
多いのかなと思います

今回紹介する「毒親の正体」では、
臨床の医師が、
毒親について調査したこところ、
多くが発達障害と関連していると、
明言しています

この本を読むことで、
毒親が発達障害である可能性、
そんな毒親との向き合い方、
毒親から受けた心の傷の癒しかた
がわかります

「毒親」の正体の内容

「ちょっとしたことで全否定する」
毒親の正体が
発達障害者である可能性があると、
指摘しています

相手の気持ちがわからない
「自閉症スペクトラム」

不注意が多い
「ADHD」

どちらについても、
特徴や傾向を一から説明し、
子供に与える影響を書いています

一方で、
毒親に傷ついた人のために、
どうして不安定な愛着をもつか、

どうやって向き合えって、
生きやすさにつなげていくか、
が書かれています

「毒親」の正体の感想

印象に残った文章

この本を読んで一番印象に残った文章は
「毒親を毒親と認めることが初めの一歩」です

僕自身、
自分の親を毒親だったなと、
考えるたのは30歳になってやっとでした。

今まで育ててくれたから、
悪く思ってはいけない

僕への言葉や態度は
両親なりの気遣いだと、
ポジティブに思っていました。

良いこと、仕方ないこと
という言葉だけでは、
気持ちを処理できてませんでした

あるとき、
考えて考えて
自分の親を毒親だと認めることで、
生きるのが少し楽になりました

「心の理論」がないため毒親になるケース

発達障害者は
「心の理論」がないため、
その結果毒親になるケースがあるとのことです。

「心の理論」とは、
この状態では
相手はこんなふうに考える、
と予想する能力です

「心の理論」がないせいで、
子供を全否定する親になる、
可能性があります

一方でADHDが
強いと別のケースになります

「衝動性によって毒親」になるケース

ADHDは、
注意する能力が低いため、
1つのことしかできないことがあります

他人には気を使うのに、
自分の子供には気を使えない

注意欠如によって、
毒親になるケースです

発達障害の親の場合は、
「子供を愛していない」
とか考えずに、
そいういう脳機能の問題だと、
理解することが大切だそうです

僕も発達障害を抱えているため、
もし子供を育てるときがあれば、
こんなふうに影響するのかと、
考えてしまいました

また、
僕の母は色んなことをねじ曲げて、
自分の思い通りにしてこようとする人です

もしかしたら、
「心の理論」が弱い発達障害の傾向があるのかな
とも思いました

毒親との付き合い方について触れている

親とすごすのは、
半日だけにすること

信頼できるパートナーと、
一緒に親と対面すること

発達障害の親は、
そういうものだと受け取ろうと書かれてます

毒親育ちの生きにくさを伝える方法が参考になる

生きにくさを、
まわりに伝えるのは、
難しいことですが、
大切なことです

もちろん相手を選ぶことが大事ですが

参考になる個所を引用します

うちの親は、
私に対してこんな態度をとってきた、

だから自分自身に全く自信がないのだ、
ということを率直に伝えるのです。

自分の「弱点」を伝えたときに、
「それはおかしい」
「今さら親のせいにして」

などといってくる人については、
その後の関係を避けてください。

人に伝えるとき、
側に居る人との関係を、
大事にしたい

けどどう伝えればよいか、
わからない

そんな人は参考になると思います

こんな人におすすめ

ポイント

☞毒親と発達障害の因果関係を知りたい人

☞毒親との向き合い方に悩む人

☞毒親からの傷を癒したい人

「毒親」の本と、
「発達障害」の本は、
別ジャンルです。

しかし「毒親の正体」では、
2つの要素の関係性がわかります

毒親が発達障害、
という場合についてですが、

毒親に悩む発達障害者という、
ぼくのような立場のかたにも、
役に立つ
生きやすくなる本です

ぜひ読んで見てください

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