機械設計(3DCADを使った業務)に就きたい発達障害者の大学生からの質問

こんにちは。三原たか です。

発達障害者で、
機械設計の仕事をしています

本ブログの読者から質問を頂きました

大学生で発達障害の傾向を持ち、
機械エンジニアを志望しているが、
将来への不安があるかたです

私の実体験を元に、
お答えしようと思います。

相談内容

こんにちは。
僕は現在大学生で将来、
機械設計(3Dcadを使った業務)の仕事に就きたいと考えてる者です。

僕は昔から不注意や忘れ物が多く、
医者に診断して貰ったわけでは無いですが、

自分がADD(不注意優勢型)ではないかと疑っています。

そこで同じような職種に就いていてADHDだという三原さんに聞いてみたいことがあります。

僕が就きたい仕事は設計者の意図に沿って3Dcadでエンジンや車の部品などを作る仕事です。

この仕事は、正確な作業や集中力が必要であると思います。

三原さんもおそらく同じような仕事をしてらっしゃると思うのですが、
やはり不注意が多く仕事がしにくいと思うことはありますか?

アドバイス頂ければ幸いです。

 

発達障害者は機械設計に向いていない

そもそも発達障害という特性は、
働くこと自体に向いていないです

ADHDの私は、
機械設計の仕事が、
しにくいと思うことはあります

そのため、
発達障害者は機械設計に、
向いているとは言えないです

その一方で、
自分には機械設計の仕事が向いているなと思うときもあります

他の仕事よりも良いかと思っています

機械設計はミスや計算でがあるため向いていない

機械設計は、
力学計算や、
過去の実績から、
形にしていきます

例えばエンジン部品ですと、
耐熱性のある材料、
シリンダ内の加工精度、
表面処理など

必要な出力から、
シリンダの内径を
算出したりしますね

この途中で、
注意欠如からミスがあり、
気づかないでいると、

作ったときに不具合となり、
問題になってしまいます

機械設計の仕事は、
納期があるため、
組み立てる段階になってから、
問題が発覚すると、
手遅れになります

もちろん、
仕事で設計する際は、
自分だけで検証はしないです

先輩や上司が、
査読を行いミスを防ぐシステムがあります

機械設計は周囲とのコミュニケーションが必要で向いていない

機械設計は、
残念ながら、
1人でできる仕事ではないです

顧客から営業が仕事を入手し、
技術者→製造と、
多くの人に流れていきます

正直言いますと、
私は自閉症(ASD)の傾向があり、
周囲との関係を築くことが難しく、
向いてないと思うときがあります

発達障害者は、
機械設計に向いていない面も、
あります

しかし、
注意すべきことを、
意識すれば大丈夫だとも思います

大丈夫!発達障害者が機械設計で注意すべきこと

機械設計者は、
独立して事務所を持ってい人もいます

自営業のかたと一緒に仕事をし、
学ばせてもらったこともありますが、

多くのかたは会社勤めであり、
いわゆるサラリーマンです

サラリーマンである限り、
上司との、
周囲とのやりとり、
飲み会への参加など、
一般的に気を付ける点は
変わりません

社内の雰囲気や、
自分の意志によっては、
飲み会を断っても構いませんが

機械設計は3DCADを使えるとこで働こう

エンジンや車の部品を
つくりたいそうですね

イメージとしては、
メーカー勤めの製品の設計を担当するではなく
機械設計事務所に勤めることだとおもいます

一例をあげるとこんな職場だと思います
エース設計産業 株式会社

もしくは、
アウトソーシングする企業に勤め、
派遣される形もあります

一例をあげるとこんな職場だと思います
株式会社メイテック

とくに、
設計者のかたからの依頼となると、
製図を主な仕事とする、
いわゆる図面屋さんになりますね

以前私と同様の、
機械設計者で発達障害者のかたと、

SNSでやりとりしたことがあります

2DCADで図面を書くと、
ミスが多いことを悩まれてました

例えば、
平面図で穴指示を追加したとき、
側面図に穴の絵を書き忘れたり

一方で3DCADでは、
モデルを作成しそこから図面を自動生成できます

モデルの作成自体は、
直観的な操作でできることもあり
自分でやる作業を減らせます

また多くの3DCADでは、
作ったモデルで強度計算や、
シミュレーションができます

設計ミスを減らすことができます

つまり、
働くときは、
3DCADをしっかり使っている職場がよいです

しかし、
多くのメリットがあるのですが、
3DCADを導入していない企業もあります

(一番有名な3DCADの
ソリッドワークスのライセンス料は、
1年間で100万円以上します)

歴史が長い会社ですと、
かたくなに2DCADを維持しています

一度3DCADの実務経験を持つと、
転職などにも活かせます

経験者を優遇してくれるからです

ぜひ3DCADの業務での取得を目指してくださいね

就職するさいは中小企業やBtoBのコンサル会社も考えておく

工学部の大学生ですと、
面接なれしたり、
学校推薦などがあれば、
大手企業に勤めることもできます

大手であれば、
よいかというとそうでもなく、

私自身、
大企業と中小企業の、
どちらでも働いたことがありますが
中小企業のほうがやりやすいです

メンドクサイルールがだいぶ少ないからです

人数の目安は、
50人~数百人程度です

またBtoBのCADコンサルも、
穴場ですので、
意識すると良いですね

多くの漫画家よりも、
マンガ家をたばねる編集者のほうが、
安定し高給取りです
(学歴も高い)

それと同じように、
多くの機械設計者よりも、
それらに3DCADの導入を
コンサルするコンサルタントのほうが、
収入が高く、
シビアな職場でもないです

例えば誰もが知っているスズキ自動車の
平均年収は500万円です

一方で大塚商会(こちらも大企業ですが)
の平均年収は700万円です

基本的には、
年収が高いほど、
バックグランドの事務業を代行でやってくれて、
自分は専門的な内容に注力できます

会社選びは企業の専門性を見る

中小企業のなかでも特にとがった、
自社製品をもつメーカーは強いです

理系の場合、
企業の専門性がそのまま自分の専門性になります

機械設計の嫌なところ

ポイント

☞工程管理

☞トラブル対応

機械設計って、
ものづくりの中心になることがあります

電気、情報の人たちの、
スケジュール管理も行うこともあります

特に形となるため、
目で見て指摘されることが多いです

これは電気や情報とは違います

さらにものづくりの中心でもあるため、
トラブル対応するときは、
矢面に立つ必要があります

いうなればサンドバックになることも!

気落ちしたときのことは、
4人の陰キャの技術者(エンジニア)のつらいときの精神状態と対処法にまとめてます

あわせてご参考ください

嫌なところもありますが、
良いところもあります

機械設計の良いところ

ポイント

☞図面をモクモクと書く作業が好き

☞計算し設計に落とし込む作業が好き

☞作ったものが形になることが好き

人とのやりとりや、
トラブル対応は嫌いですが、

力学計算し、
設計仕様を決めて、
図面に落とし込む作業は、
とても好きです

1人でできる作業もあり、
モクモクとできます

また、
作ったあとに形になるのも嬉しいです

逆に形になって、
目に入り、
嫌なことを思い出して
気落ちすることもありますが(笑)

発達障害者の診断を受けてないようですが治療をうけてみよう

自分のことを発達障害だと思われているそうですね

まずは診断を受けてみるとよいです

病院の探し方は、
大人の発達障害の病院の探し方と情報サイトの紹介をご参考ください

ADHDの傾向がありますと、
治療薬を試すことができます

薬との相性がありますが、
集中力と注意力がまして、
ミスが減ることもあります

勉強や仕事の効率が高まります

治療薬については、
ストラテラとコンサータの比較・副作用の対処/ADHDの薬物治療の体験談にまとめてます

副作用に悩んだときは、
【ADHDのサプリ】薬の副作用に苦しんだ僕のおすすめ2選をご参考ください

診断を受けることのデメリットは、
金銭的な問題以外は実はありません

(学生のかたですと、
ご家族に発達障害であることを、
話す必要性があるかもしれませんが)

保険の加入に制限がかかりますが、
独身の大学生のかたなら、
民間の保険に入る必要性はないです

現時点では考えなくてもよいです

診断を受けて通院してても入れる保険は、
発達障害者(障害児)と家族が加入できる生命保険・医療保険・共済の一覧・比較にまとめてます

不安でしたらご参考ください

まとめ

ポイント

☞発達障害者に機械設計は向いていないことも

☞3DCADや複数人の査読システムでミスは減らせる

☞会社選びは3DCADを使う技術があるとこ

☞BtoBなどの知名度が少ない会社は穴場かも

つらいこともあるかと思いますが、
がんばってくださいね

就活のときに障害者雇用を考えるべきか

大学生活ができているなら、
障害者雇用をまだ考えなくてもよいと思っています

賃金が安くなり、
人生の総収入が大幅に減る可能性があるからです

ただ、
事前に障害者と働くことの支援制度については、
知っておくとよいです

私のように働くのが怖い発達障害者は3つの仕事の支援制度で社会に定着しよう

もし会社に行けなくなったときは、
すぐにやめることは考えず、
休職してください

もしくは、
仕事の負担を減らすように上司に相談しましょう

ADHDの傾向があると、
突発的な転職をしますが、
経歴としてはよく思われないです




私のように働くのが怖い発達障害者へ
社会に定着しやすくなる!

3つの仕事の
支援制度を解説

イラストを用いて
わかりやすくまとめました!