発達障害者(障害児)と家族が加入できる生命保険・医療保険・共済の一覧・比較

こんにちは。三原 たかです

大人の発達障害者です
(自閉症、ADHD)

発達障害者は、
一般的な保険に、
加入することができません

そこで本記事は、
発達障害児、
発達障害者、
その家族が加入できる
生命保険、医療保険・共済
をまとめました

また簡単に各保険の、
特徴を紹介してますので、
ご参考ください

障害児向け医療共済

コープ共済 ジュニア20コース

注意事項
保険や共済は、
保険料の増額などの条件変更で、
保険会社によっては加入できることもあります
共済も自治体によって対応がかわります
障害の程度によっては、
本記事で紹介している保険以外にも、
加入できる可能性があります。
個別で問い合わせを推奨します 

 

発達障害者が保険・共済に加入できない理由

診断を受けた時点で、
保険会社・共済グループの、
「健康告知事項」に当てあまるからです

ほとんどの、
保険の加入条件には、
👇のような健康告知が義務付けられております

告知内容

慢性疾患(*1)の診断を受けている、
もしくは医師から治療をすすめられている。

または慢性疾患が治ってから5年以内である

*1:慢性疾患は先天性を含む精神疾患や悪性腫瘍などを指します

つまり、
発達障害の診断を受けてから、
5年は一般的な保険に加入できません

また私のように、
ADHDの治療として、
ストラテラやコンサータなどの薬を、
定期的に服用されているかたも、
いますね

そのようなかたは、
通院を続けるため、
告知事項に該当し続けてしまいます

生まれつきの発達障害で、
保険に入れないなんて、
ひどい!

と思ってしまうかもしれません

それでも、
障害者でも加入できる保険はあります

👇にまとめましたので、
ご参考ください

発達障害者でも入れる生命保険

加入条件のゆるい生命保険があります

いくつかあるのですが、
・保険金額が大きいものと、
・条件がゆるいもの、
2件紹介します

オリックス生命保険
持病のある方が入りやすい保険(引受基準緩和型保険)

「終身保険 新ライズ・サポート」は、
告知項目を限定すること、
引き受け基準が緩和した、
死亡保険(生命保険)です

告知事項が👇のように、
ゆるいです

告知事項の一部(いいえであれば申込できる)

最近3か月以内に、
医師から入院・手術・検査のいずれかをすすめられたことがありますか。

または、現在入院中ですか。

直近3ヶ月に、
入院してなければ、
加入できる可能性があります

投薬(薬の処方)は、
がんなどの難しい病気のみ対象です

発達障害の薬は、
対象外です

終身保険 新ライズ・サポートの特徴

対象年齢:20歳~85歳

保険金額:200万円~1500万円

保証期間:終身

終身保険 新ライズ・サポートのデメリット

保険料が、
一般的な保険の1.5倍~程度する、
と言われています

理由は、
持病のある方も、
加入できるように、
条件を緩和しているためです

こればかりは、
発達障害者である限り、
しかたがないことだと思います

終身保険 新ライズ・サポートのメリット

保険金額の上限が、
1500万円と大きいことです

子供の教育費は、
2000万と言われています

完全には、
補うことはできませんが、
安心にはつながりますね

またリビング・ニーズ特約と呼ばれる、
生前に保険金をもらえる特約が、
あらかじめついています

自分が生きている時点で、
お金をもらえ、
家族に残すことができます

【公式】オリックス生命保険を見る

アフラック終身保険 となたでも

対象年齢:40歳~80歳

保険金額:30万~300万円

保証期間:終身

アフラック終身保険 どなたでもの特徴

加入条件が、
ゆるいことです

ご健康状態にかかわらず、
どなたでもお申込みできる、
というのが売りです

アフラック終身保険 どなたでものデメリット

加入年齢が、
40歳以上であることですね

もらえる金額も、
30万~300万円
と子育て費に当てるには、
少ないです

若くて、
もしものために、
お金を家族にたくさん残したい

そういうかたには、
合わないかもしれません

アフラック終身保険 どなたでものメリット

発達障害以外にも、
持病を抱えているかたです

加入条件が、
とてもゆるいので、
他の場所で断られたかたは、
検討するといいですね

また生存中に、
死亡保険をもらえる
リビング・ニーズ特約を付加できます

生きているうちに、
家族にお金を渡せます

【公式】アフラックを見る

発達障害でも入れる医療保険・共済

ぜんち共済株式会社

対象年齢:満5歳~満74歳

対象者:
知的障害、発達障害(ASD、ADHDなど)、
ダウン症、てんかん
のあるかたとその家族

※薬を飲んでいても、
加入できる

ぜんちのあんしん保険の特徴

保険料が、
年齢、性別にかかわらず、
一定であることです

下記は、
4つあるプランの抜粋です

プラン名 ベーシックプラン おすすめプラン
死亡保険金 10万円 10万円
病気で入院したとき(30日限度) 日額5,000円 日額7,000円
ケガで入院したとき(30日限度) 日額5,000円 日額5,000円
保険料(月払い) 1,600円 2,000円
保険料(年払い) 18,500円 23,500円

ぜんちのあんしん保険の特徴として
日常生活トラブルの、
示談交渉サービスがあることです

自閉症で、
周囲から反発をうけ、
ケガした

ADHDの衝動性で、
他人の物を壊した

そういう、
日常生活のトラブルを、
保険会社のかたが仲介したり、

弁護士に相談するときに、
費用がもらえます

保険料自体は、
一般的な保険と比較して、
そこまで高くないとは感じました

【公式】ぜんち共済株式会社を見る

株式会社ジェイアイシー 生活サポート総合補償制度

対象年齢:0歳~(年齢制限なし)

加入依頼者:
知的障害・自閉症のある方の保護者

補償対象者:
知的障害・自閉症のある方ご本人

株式会社ジェイアイシー 生活サポート総合補償制度の特徴

障害児の保護者のかたが、
入会する保険です

最大の特徴は、
入院時の、
付き添い介護の補償です

入院一日につき、
補償は1000円と、
すくなめですが、

障害児に対し、
付き添い介護した場合、
8,000円の補償があります
※お見舞いなどは対象外のため、
注意が必要です

👇は3つのプランから抜粋しました

プラン名 補償プランA 補償プランB
死亡保険金 10万円 10万円
病気で入院したとき(30日限度) 日額1,000円 日額1,000円
付き添い介護(30日限度) 日額8,000円 日額8,000円
ケガで入院したとき(180日限度) 日額3,000円 日額5,000円
保険料(月払い換算) 約1,417円 約1,917円
保険料(年払い) 17,000円 23,000円

また、
日常生活で、
他人をケガさせたり、
物を壊した場合の、
補償も含まれています

ぜんちのあんしん保険と比較し、
保険料は若干安いです

入院保障は少ないですが、
保護者が、
付き添い介護をする場合は、
補償が大きいです

【公式】株式会社ジェイアイシーを見る

自閉症スペクトラムのための総合保障

対象者:自閉症スペクトラムの方

一般社団法人 日本自閉症協会が運営している保険です

自閉症スペクトラムのための総合保障の特徴

死亡保険金 5万円
病気で入院したとき(30日限度) 日額1,000円
付き添い介護(30日限度) 日額8,000円
ケガで入院したとき(730日限度) 日額3,000円
保険料(月払い換算) 約1,367円
保険料(年払い) 16,400円

家族・介護人により、
付き添い介護を受けた場合、
補償があります

人や物を、
損害したときの
補償があります

【公式】一般社団法人 日本自閉症協会を見る

コープ共済 たすけあい医療コース V1000円コース

対象:0歳~満64歳/男性・女性

たすけあい医療コースの中の、
V1000円コースは、
加入条件がゆるやかです

発達障害者も加入できます

少ない掛金で、
補償をうけれます

健康状態は、
・入院中じゃないこと
・一年以内に手術や入院をすすめられてないこと
です

コープ共済 たすけあい医療コース V1000円コースの特徴

コース名 V1000円コース
死亡保険金 10万円
病気で入院したとき(1日目から184日分) 日額2,000円
ケガで入院したとき(1日目から184日分) 日額2,000円
事故(ケガ)通院(1日目から90日分) 日額1,000円
月掛金 1,000円
年掛金 12,000円

先進医療や、
個人賠償責任の、
特約を付加することもできます

特徴は、
掛金が安いこと、
入院の補償期間が長いことですね

入院補償や通院補償は、
2000円と安価ですが、
補償期間が184日と長いことです

長期入院の、
リスクを減らして、
安心して生活できますね

コープ共済 たすけあいジュニア20コース

対象:0歳~満19歳/男性・女性

条件がつきますが、
発達障害児も、

加入できます

(条件:
発達障害を、
直接の原因とした入院などには、
共済金が支払われない)

注意点として、
申込できるコースは、
たすけあいJ1000円コースのみです

※薬を飲んでいても、
加入できる

コープ共済 たすけあいジュニア20コースの特徴

生協が運営しているコープ共済です

条件付きで加入できる病気のなかに、
心理的発達の障害が含まれています

そのため、
コープ共済に申込ことができます

コース名 J1000円コース
死亡保険金 100万円
病気で入院したとき(1日目から360日分) 日額6,000円
ケガで入院したとき(1日目から360日分) 日額6,000円
事故(ケガ)通院(1日目から90日分) 日額2,000円
月掛金 1,000円
年掛金 12,000円

先進医療や、
個人賠償責任の、
特約を付加することもできます

特徴は掛金が安いことです

営利を目的とした保険ではなく、
共済のため、
保険料(掛金)が安いです

入院補償も、
360日分もあり、
とても手厚いです

株式会社ジェイアイシーや、
日本自閉症協会の保険と比較し、

付き添い介護保障はありませんが、
長期的な入院はこちらが安心です

コープ共済 たすけあい医療コース V1000円コースよりも、
コスパがよいです

障害児(0歳~満19歳)なら、
うってつけだと思います

【公式】コープ共済を見る

障害のある方を育てている保護者が加入できる年金

対象年齢:65歳未満でかつ健康であること

障害のある方を
扶養していること

障害者扶養共済制度(しょうがい共済)の特徴

厚生労働省が運営している、
共済制度です

「障害者扶養共済制度」は、
保護者が亡くなったときなどに、

障害のあるかたに、
一定額の年金を、
生涯支給します

1口あたり、
毎月2万円の、
終身年金が、
子どもに届きます

掛金は、
年齢などによってかわります

一例として、
下記のようです

30歳:9,300円
40歳~44歳:14,300円
60歳~64歳:23,300円など

障害者本人に、
かかる保険ではありませんが、
こういう共済制度もあります

障害者扶養共済制度(しょうがい共済)を見る

まとめ

発達障害の診断が出た時点で、
5年間は一般的な保険に加入できません

私のように、
投薬治療がある場合は、
5年経過しても加入できません

そのため、
加入条件がゆるい、
もしくは発達障害者を対象とした、
保険を検討すると良いです

保険に入るべきか悩むかと思います

専門家の本をいくつか読んだところ、
👇のような意見が多かったので、
書いておきます

生命保険に入るべきか

もし、
ご家族がおり、
若い方は、
検討するべきです

遺族年金の制度もありますが、
お子さんの教育費(約2000万円)
にあてるには、
額がすくないです

医療保険・共済に入るべきか

無理に入る必要は、
ないと
思います

国の高額療養費制度があるため、
一定金額以上は払わなくてすみます

最高でも、
月約8万円程度の自己負担で済みますし

会社の保険組合によっては、
さらにある程度の還付などがあります
(例:
月額医療費4万円以上は、
還付するなど)

会社員でしたら、
まずは保険組合のサイトで、
補償がないかを見るべきです

ただ国の、
保険制度は年々弱体化しています

(老齢年金の引き上げ、
主婦層への年金カット検討、
後期高齢者の医療費負担など)

月数千円であれば、
加入しやすいと思います

発達障害児(未成年)ならコープ共済

障害児(未成年)向けなら、
コープ共済 たすけあいジュニアは、
月々1000円で補償が手厚いです

大人の発達障害者は付き添い介護補償の有無で判断

各保険は、
入院時の
付き添い介護補償の、
有無が大きな違いです

付き添い介護補償 有る
日本自閉症協会の保険
株式会社ジェイアイシー

付き添い介護補償 無し
ぜんちあんしん保険
コープ共済 たすけあい医療コース

付き添い介護は、
入院時に、
家族や保護者が、
介護したときのみです
(※お見舞いでは発生しない)

付き添い介護があると、
その分入院補償が安価になります

保険ですので、
付き添い介護が必要なくらい、
重症時にしっかり補償して欲しい

いや、
付き添い介護は、
ごくまれなケースだから、
省いたほうが良いな、

と考えたなら、
ぜんちあんしん保険や
コープ共済が、
良いかなと思います

さらにコープ共済ですと、
月掛金が1000円ですので、
入りやすいかと思います

入り方と解約のやり方は、
【電話した】発達障害で薬を飲んでいる私がコープ共済の医療保障(保険)に加入し解約した方法にまとめてます

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