
こんにちは。三原たか です。
大人の発達障害者(自閉症(ASD)、ADHD)です。
派遣を選ぶかたは、
「働く日数・時間を選ぶ柔軟性」、
「会社や人間関係にしばられない」、
ことから選択する人もいます
その一方で、
「正社員として就職できない」、
「責任を負うことがつらい」、
という理由で派遣を選択せざるえない人もいます
また発達障害者は、
通常の労働者と比較して
派遣の割合が2倍以上と多いです
不本意ながらも、
派遣を選択された発達障害者は多いと思います
短期的には派遣雇用は良い側面があります
しかし長期的に見ると、
派遣雇用はできる限り避けた方が良いです
この記事を読むと、
発達障害者の派遣の割合、
派遣を避けた方が良い理由、
派遣社員の実情、
改善案がわかります
正社員か非正規のどちらが良いか?
今現在、派遣社員だけどこのままで良いのか?
雇用形態で、
悩まれているかたはご参考ください
目次
そもそも発達障害者は派遣(非正規)社員が多い
👇は正社員と非正規社員の割合です。

(出典:平成30年度障害者雇用実態調査、労働力調査年報)
全体で見ますと、
非正規雇用者は4割です。
一方で発達障害者は、
8割が非正規雇用です
発達障害者の正社員の割合は2割しかありません
発達障害者の非正規の割合は、
通常労働者の2倍もあります
その実情から、
不本意ながらも
派遣を選んでいるかたが多いのではないかと思います
しかし派遣は短期的には良い面もありますが、
長期的には避けた方が良い理由があります
派遣社員と正社員の年収の違い
派遣社員と正社員には賃金格差があります。
👇のグラフの横軸は年齢、
縦軸は雇用形態の年収を示しています
正社員と派遣の
年収差は年々大きくなります
30代になると100万、
40代になると倍くらいの差になります

実を言いますと、
20代では年収差はありません
20代なら派遣でも正社員でも構わないと思います
それが30代以降になると、
もらえるお金に差が出るため、
避けた方が良い理由となります
派遣と正社員の解雇リスク
正社員は、
派遣やパートがいる限り解雇(クビに)されません
労働基準法で、
解雇回避努力が定められているからです
簡単に説明しますと、
経営悪化しても
正社員を解雇するのは回避してください
正社員を解雇する前に、
派遣やパートを解雇してください、
ということです
つまり派遣から解雇されるということです
派遣登用されて、
すぐに解雇されるということはほぼないと思います
しかし長期的な雇用を考えると、
リーマンショックのような急激な景気悪化はあり得ます
会社が経営破綻を避けるために、
派遣を解雇せざる得ない、
そうなるリスクがあります
実例ー派遣と正社員の仕事観
派遣と正社員では、
働き続けると仕事観に差がでてきます
実例ですが、
私の本業の機械エンジニア業で感じることです
仕事中に、
派遣技術者と話すときがあります
派遣社員は、
面白い仕事、
やりがいのある仕事をしたがってるのがわかります
けどそういう仕事がまわることはほぼないです
なぜなら、
成果になる仕事は、
正社員が消化するです
派遣社員は、
定常業務しか行わず、
仕事能力が高まらないです
もちろん、
面白そうな仕事をすることや、
仕事能力を高めることは、
個人の自由です
しかし、
仕事観としてくいちがう人もいます
派遣雇用を避けた方が良い理由のまとめ
まとめると、
派遣と正社員は
20代の内は待遇に大差がありません
しかし長期でみると、
収入、解雇リスク、仕事観で、
おどろくような差になります
将来的な待遇の差は、
無視しちゃいけないと私は思います
不本意で、
選ばざる得なかった
そんなかたも、
正社員を目指すのが良いと思います
もし正社員か派遣社員か
悩まれているなら、
事情がない限り
正社員を選ぶ方がリスクが少なく安全です
派遣社員を選ぶ例外
派遣社員を選んだ方が良い例外もあります
それは給与が高いことです
私の友人に派遣雇用に近い形のフリーランスITエンジニアがいます
雇用条件によりますが、
月収は50万〜です
このように、
企業から大きなお金を得られるなら、
派遣であることのリスクは大きく減ります
もしくはなくなります
ただしあくまでも一部の例外の話です
改善案 正社員を重視する
正社員の求人を探す
就職活動中でしたら、
正社員を重視して求人を探すべきです
多少給与が低くても、
後々増えていく可能性があります
現状が派遣社員の方の対策
正直言いますと、
派遣社員から
正社員になることは難しいです
正社員登用試験を、
受けさせてもらえなかったり
仮に受験しても、
試験に受からない
そんなこともあるかと思います
思い切って正社員の求人を探すことも手です
求人については、
発達障害者向けの障害者枠の求人サイト・転職エージェント3選をご参考ください
支援を受けて能力を高める、新しい業種に行く
能力的に、
正社員求人に応募できない
事務職のように、
雇用の数が少ないから、
正社員求人がそもそもない
そんなケースもあります
応募できないことや、
求人がないことの対策として、
支援を受けながら能力を高めても良いと思います
また新しい職種になるため勉強しても良いかと思います
低倍率で正社員になれます
(例えばエンジニアと事務職では求人数が10倍は違います)
以下は発達障害者が支援を受けて学ぶことができる方法です
改善案 ポリテクセンター (職業訓練校)を利用する
特別な障害配慮は期待できませんが、
各都道府県にあるポリテクセンターを利用すると勉強できます
就職や仕事に直結するような資格取得を推進していることが特徴です
くわしくは、
ポリテクセンター(職業訓練校)とは。体験談を交えながらわかりやすく解説をご参考ください
ポリテクセンターは無料で利用できます。通うことで手当ももらえます。
改善案 就労移行支援を受ける
障害者支援法にもとづいた支援があります
就労移行支援と言います。
発達障害者として配慮を受けながら、
訓練と就職活動の支援を受けれます
支援の事務所によっては、
ITエンジニアやWebデザイナーになれるカリキュラがあります
新しい職種を、
勉強することもできます
くわしくは、
【発達障害者向け】就労移行支援とは。1からわかりやすく解説をご参考ください
就労移行支援は9割のかたが無料で利用できます
正社員になることで安心できる
正社員になれば、
年々給料が増えていきます
また雇用も守られます
ある程度働くことで、
上司から目をかけられ、
良い仕事を振ってくれるようになるかもしれません
派遣社員ではなかった、
成果による評価をもらえ、
賞与や給与のような待遇が上がる可能性もあります
それらのことで、
今よりも安心できると思います
特に発達障害のかたは、
不安障害を併発しやすいです
正社員になることで、
2次障害を抑えることができ生活改善にもなります
まとめ
▶︎通常の2倍の割合
▶︎不本意で非正規のかたが多い
▶︎派遣雇用は長期ではリスク
▶︎年収、解雇、仕事観に影響
▶︎就活は正社員を重視
▶︎支援を受けれる場所がある
▶︎能力を高めると応募先が増える
▶︎業種によっては正社員求人が多いこともある
▶︎正社員になると今より安心できる
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