大人の発達障害の初診の注意点。どうすればいいのか悩んでいる人に当事者目線で解説

こんにちは。
大人の発達障害者の三原たか です。

AMWEC 発達障害コミュニケーション指導者の資格を持っています。

自分は発達障害なんじゃないか?
不安に思って診断を受けようと思った。
けれど、どうすればいいかわからない!

市役所に行くべきなのか、
治療としてカウンセリングを受けるべきなのか、
調べるほど混乱してしまう方向けに、
当事者目線で情報と注意点をまとめました

まずはじめに行くところは病院

結論から言うと、
まずはじめに行く場所は病院です。

市役所は福祉支援を申請するための場所です

なぜはじめに市役所に行かないのか?
それは病院に行って診断書を手にしないと、
福祉支援を受けることができないからです

困りごとは市役所の福祉課や、
保健所に行ってもいいかもしれません。
しかし最初は病院だけでいいです。

地域によっては、
保健所で診察してくれるようです。
(私のとこではなかったので活用しませんでした)

また診断のあとに引き続き治療を受けることを考えると、
保健所よりも病院のほうがいいです

病院の探し方

やりかたは色々ありますが、
一番見つけやすいのは、
発達障害情報・支援センターのサイトを利用することです

こちらのサイトから、
各地のセンターにアクセスできます

>>発達障害情報・支援センター

くわしい手順や他の方法については、
大人の発達障害の病院の探し方と情報サイトの紹介にまとめてます

あわせてご参考ください。

大人の発達障害を扱う病院は少ない

住む場所によっては、
大人の発達障害を扱う病院が少ないです

あったとしても、
数ヶ月待ちということもあります

もし近場で、
大人の発達障害の診断を、
1ヶ月待ち程度で受けれるならとても幸運です

どうにか病院が決まりましたら、
診断を受けます

その前に気をつけておいたほうが良いことをお伝えしたいです

初診を受ける前に注意する3つのこと

ポイント

①思うような診断や検査を受けれなくても落ち込まない
②投薬は抵抗があっても試す
③相性が悪いと感じたらセカンドピニオン

①思うように診断や検査を受けれなくても落ち込まないこと

発達障害は脳の機能障害をまとめた言葉です。
病院によっては、ADHD(不注意・多動)しかみてくれなということもあります

コミュニケーション障害であるASD(自閉症、アスペルガー)の診断はやっていない。
そんなこともありえます

また簡単な問診で結果を出したり、
その程度では障害じゃないよと言われたりします。

発達障害の診断を受けようと思ったのは、
そう思うだけの生きづらさやつらいことがあったからだと思います

しかしつらい気持ちによりそってくれないこともあります。

病院や先生の方針にもよりますが、
思ったように見てくれなくても落ち込まないでください

②投薬は抵抗があっても試すこと

精神薬に抵抗がある人もいます。

効果があるかは、
相性はもちろんありますが、
発達障害は脳の機能構造が原因です

そのため薬で良くなることがあります。

(今までまったく片付けができなかったADHDのかたが整理整頓できるようになったケースもあります)

私を含めて出会ったことのある発達障害者は、
薬で生活が楽になったと言ってます。

初診ですすめられるかはわかりませんし、
患者のほうから言わないと出してくれなかったりします

とりあえず試してみるといいですよ。

③相性が悪いと感じたらセカンドオピニオン

発達障害の診断・治療といっても、
病院ごとに対応が大きく違います
そのため相性があります

私が通院してる病院では自閉症(アスペルガー)の検査やってません。
アスペルガーの診断をうけるためセカンドピニオンしました。

またWAIS(ウェイス)という、
能力の凹凸をみる検査があります

どうしても自分の凹凸を知りたくて
私は別の病院で検査しました

相性が悪いと感じたり、
希望する検査項目を受けれないときは、
セカンドピニオンを考えてもいいと思います。

診断を受ける前に知っておくべき支援制度

自立支援医療で医療費が安くなる

自立支援医療とは、
障害の医療費を軽減する制度です

発達障害の治療も対象となります

薬物治療はとてもお金がかかります。
ADHDの治療薬を一月分もらったときに、
1万円近くお金がかかり驚きました

今では、
自立支援医療に登録しているため、
数千円ですみます

支援制度を使わないと、
お金に不安が多い発達障害者は確実に困るはずです

まずは診断を受ける。
治療をその病院で続けるか考える。

続くようでしたら医療費が安くなる自立支援医療を申請するため、
先生に診断書を書いてもらうと良いです

診断書を持って市役所に行くと申請できます

就労支援や家事ヘルパー

仕事ができないかた、
家事がうまくできない方向けに、
支援制度があります

しかしどの支援も
医師の診断書が必要です。

そのため、
はじめの話にもどりますが、
まずは病院に行くところからです

カウンセリングを受けたい場合はどうすればいいの?

カウンセリングは心理士さんが駐在してる病院で受けれます
そのため市役所には行かないです。

発達障害は、
まわりから理解を得られない性質上、
うつや不安症、強迫性障害などを併発しやすいです

私自身は併発症状がないこともあり、
カウンセリングを試してみても、
効果を実感できないこともあり数回でやめました

カウンセリングを受ける治療が、
役立つ人もいます

初診の際に病院にカウンセリングが対応しているか聞くとよいです

また診断書を書いて頂き、
薬物治療を試す病院とは別に、
カウンセリングできる病院を探してみるのも手です

私自身、
診断を受けている病院に心理士が常駐していないこともあり、
別の病院でカウンセリングを受けました

まとめ

主観がかなり入っていますが、
発達障害の初診で注意することは次の通りです

ポイント

➢まずは病院に行く

➢市役所への相談は診断を受けてから

➢思うような診断や検査を受けれなくても落ち込まない

➢投薬は抵抗があっても試す

➢相性が悪いと感じたらセカンドピニオン

私は20代後半で発達障害の診断を受けました。

療育など幼いころからの治療や支援は受けれませんでした。

それでも、
大人になってからの検査や治療でも、
自分の生活が楽になりました
(投薬の抵抗もありましたが、
効果が大きく現在も続けています)

そのため多くのかたが良い治療をうけれることを祈っています。

関連記事

発達障害の治療の流れは、
私の体験を元に、
大人の発達障害だった本人のための診断から障害受容までの治療ガイダンスにまとめています

あわせてご参考ください。

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大人の発達障害の診断を受けようか悩んでいるかたは、
下記の記事から自分で簡易的にチェックできます

不注意や衝動的な行動・言動が多い方は、
大人ADHDのセルフチェックテスト。6問で症状の確認(ASRS-v1.1)をご参考ください

今まで周囲との違和感を感じてた方は、
大人ASD(アスペルガー)のセルフチェックテスト(AQ)をご参考ください




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