
こんにちは。三原たか です。
大人の発達障害者です。
自閉症(ASD、アスペルガー)の
言語聴覚士 野菊幸さんにインタビューしました
野菊さんは、
病院のリハビリテーション科で勤務しています。
養成校(大学)を卒業され今年で4年目となります
以前から、
当サイトをお読み頂いておりまして、
取材の募集をしたところ連絡を頂いたのが経緯です
本インタビューでは、
野菊さんが発達障害だとわかった経緯、
生きづらさ、
言語聴覚士を選んだ理由、
養成校時代の挫折、
働き方や悩むことについて、
体験談を答えて頂きました
医療従事者を目指す、
発達障害のかたは、
特に参考になることもあると思います
発達障害だと知った経緯
三原:こんにちは。インタビューを始めます。よろしくお願いします!
発達障害だと診断を受けたのは大人になってからとお聞きしました。
しかし、中学生くらいのときに気づいたそうですね
野菊:はい。そうですね。
学校の図書室でアスペルガー症候群の本を見つけて読みました。
一般向けではなく医療書なんですけど、
なぜか図書室に置かれていたんです。
本に書かれていた、
診断基準を読んで心理テストをやる感覚で試したら
大当たりでした!
三原:高得点だったんですね。
野菊:はい。
三原:こへー、ちなみにどんな本か覚えていますか?
野菊:こちらです
三原:想像よりも学術書ですね。
中学生のときにこの本に出会うとは。
野菊さんの未来を暗示しているようですね
野菊:はい。そうでしょう(笑)
三原:女性ですと一般的なアスペルガーの本を読んでも内容が合わない人もいますがどうでしたか?
野菊:2,3項目くらいは外れることありました。
私の場合は男性向けの基準でも当てはまることが多かったです。
高校生になってWAISを受けた
三原:正式な診断は社会人になってからでしたっけ?
その前にも検査したようですね
野菊:はい、高校生のときにある大学の発達障害についての相談室に行きました。
親に内緒で一人で。
知能検査WAISをうけました。
三原:WAIS受けたんですか。結果はどうでしたか?
野菊:凹凸がはっきりとでました。
言葉理解が125くらいで、
知覚統合や作動記憶が平均値近くの90から100でした
処理速度は80(適応水準より低い)でした
三原:私と近い傾向ですね。
文章の理解や言葉を使う能力が高くでて、
目から入る情報処理が弱いですね
15点以上の差があると、
足の長さが異なるような違和感と聞きました
(WAISについては、
WAIS-IIIを受けた体験談。発達障害の検査でわかったこと結果と感想にまとめてます
くわしく知りたいかたはご参考ください)
社会人なって発達障害の診断を受ける
三原:正式な診断を受けたのは社会人になってからでしたよね
野菊:はい。
精神科に高校時代のWAISの結果や母子手帳、通知表をもって診察をうけました。
臨床心理士がいない病院でしたが、
診断を出してもらえました
三原:障害手帳も取得されたんですか
野菊:はい。3級を所持しています
三原:私と同じ級ですね。ちなみに勤務先の病院で診断をうけたんですか?
野菊:いえ、別の病院です
昔から定型発達の人と違和感があった
三原:自閉症で生きてきて中学生くらいのときから周りと違和感がありましたか?
野菊:もう小学校の高学年から違和感がありました
三原:そうだったんですか。
みんなの輪に入れなかったとか?
野菊:テレビとか歌手とか流行りのものについていけなかったです。
ついていけないというか私がついていかなかったです
わが道をつらぬいてました。
三原:私もそうでしたよ。
隣の席の女子からジャニーズの話をされても、
まったくついていけなかったです
野菊:そうなんです。
いまだにSMAPや嵐のメンバーが言えないです。
三原:そのレベルでしたら、
今の私ならわかるな。
顔見たらですけど
野菊:嵐のメンバーも顔のみわけがつかないです
三原:クラスでは世間知らずキャラでした?
野菊:それもありましたね。
勉強ができたこともあって西遊記の三蔵法師みたいな
お姉さん的な
三原:そうだったんですね
自閉症以外にも障害ありますか?
三原:発達障害以外の不自由さはありますか?
野菊:発達性協調運動障害を持っています。
運動が昔から苦手でした。
精神科の先生に確認したら広汎性発達障害の傾向もあるとのこと。
先生は否定していますがADD(注意欠如障害)もある気がします
三原:2次障害は併発していますか?
野菊:うつ病。パニック障害、不安障害をもっています。
HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン:刺激に敏感で過度に気を使いすぎる)
の傾向もあります。
だから三原さんとのLINEのやりとりが少し怖かったです
三原:そういえばLINEのやりとりもおっかなびっくりでしたね
(最初はツイッターアカウントからのDM→LINEに移行した)
野菊:スタンプから裏を読んでしまって
三原:私のおくるスタンプのキャラは腹黒キャラじゃないですよ
野菊:言葉尻から「怒っているのかな」って感じてしまうことがあります
三原:私はメールのやりとりだと雑なこともありますからね
野菊:「そういう特性なんだろうな」って考えるようにしました
三原:他の障害は?
野菊:聴覚処理が苦手です。音や声が情報として理解することが苦手です
騒がしい中で話を聞き取ることもを苦手です
(聴覚処理障害(APD)という名称で知られています)
三原:カクテルパーティ効果(音の選択機能)が弱いってことですよね。
私もその傾向があります
どんな治療が改善の効果あった?
三原:診断を受けて試してみた治療で効果があったものありますか?
野菊:私はASD(自閉症)でADHDと違って根本的に治療薬はないです。
2次障害を抑える薬を飲んでます
三原:ASDにはコンサータやストラテラみたいな薬はないですものね
野菊:大学生のときから不安症があって、
内科から抗不安薬をもらって飲んでました
社会人になってから
睡眠のリズムが狂ってしまいました。
昼間から眠たくなってしまって、
薬を出してもらってます
三原:なんて薬ですか?
野菊:漢方薬の加味帰脾湯(かみきひとう)です。
三原:効果ありました?
野菊:あると思います。
先生の説明では、
夜に深く眠れるようになるとのことでした

言語聴覚士として働く
言語聴覚士を希望したのはいつのとき
三原:お仕事について聞かせてください。
言語聴覚士はいつごろ希望したんですか?
野菊:中学生のとき言語聴覚士の仕事の存在を知りました。
そのときから興味を持ちました。
高校3年生の大学受験のとき、
言語聴覚士か、
特別支援学校の先生かの2択で悩んでました
三原:そうだったんですね。
悩んで言語聴覚士にしようと思った理由は?
野菊:言語聴覚士のほうが業務の対象者の幅が広いことです。
特別支援学校は基本的に子供たちだけです
言語聴覚士は、
赤ちゃんからお年寄りまで
障害を持つどんな世代も対象としています
三原:へえ、確かに言語聴覚士の独自なところですね
野菊:あとは通える学校が、
特別支援のほうだと国立だと実家から2時間かかるので、
下宿する必要がありました。
三原:遠いですね
野菊:はい。言語聴覚士の大学は自宅から近かったです
三原:体力がない発達障害者だと、
通学2時間はつらいですからね
野菊:弟は違う職種ですが、
通学2時間して卒業しました
三原:弟いるんですね。
私も兄弟がいます。
兄は私よりも自閉傾向が強そうです。
弟は発達障害の傾向がなく、
リア充です
野菊:そうなんですね。
私の弟は小学生なかばまでは、
おちつきがなくて、
親はADHDじゃないかと疑ってました
今では、
多動や不注意が収まって定型発達です
アニメオタクですけど(笑)
三原:男の人は小学生くらいですと、
基本おちつきがないですからね
言語聴覚士の内容は?
三原:言語聴覚士はどんな仕事なんですか?
野菊:小児から老人まで、
言葉、聞こえ、飲みこみが困難なかたの支援が仕事です
言語聴覚士法にもとづいた国家資格です
三原:のみこめないとは、
どんな意味ですか
野菊:ざっくりいうと食べ物がたべれないという症状です
三原:言葉がうまくでない理由ってなんなんですか
野菊:理由は様々です。
声帯や呼吸器官が原因で、
声そのものがでないケース
脳の機能障害から、
言いたいことが話せない、
失語症のようなケースもあります
三原:脳卒中のようなものも?
野菊:はい、言語機能的な問題になります
対象患者はどんな人ですか
三原:病院にくるかたはどんな人が多いですか?
野菊:私が支援する人は、
脳卒中や認知症によって、
言葉がでない、ろれつがまわらない、
飲みこめない、
そんな人が多いです
脳卒中が原因で認知症になることもあります。
神経の性質がかわってしまって、
脳が萎縮して認知症になるものもあります。
よくいうアルツハイマーとかです。
三原:そうなんですね。
野菊:話のつじつまがあわない。
記憶障害になっているかたも、
リハビリしたりします
あ、専門用語が多くなってしまいましたね
三原:私は専門用語が大好きASDなので平気ですよ。
取材記事にするときは修正するかもしれませんけど
リハビリは個人の機能改善だけはなく環境調整も対象
野菊:リハビリは、
個人の機能を上げるイメージが強いですが、
他の要因も大切です
機能を上げることが難しければ、
環境調整が重要になってきます
三原:環境調整ですか?
野菊:「わすれるならメモをとりましょう」や、
「周囲の人が声をかけよう」みたいな
そういった手段を提案したりしています
三原:あ、ADHDの治療でもありますね。
野菊:はい。
変えられないものはときにはあります。
しょうがないと考えることも、
ときには必要です
言語聴覚士の不足していると聞いたことがあります。実際どうでしょうか?
三原:言語聴覚士が足りていないと聞いたことがあります。
実際どうでしょうか?
野菊:高齢化社会と医療技術が発展して対象が増えています。
需要が供給に見合っていないのは感じますね
三原:実際に働いていて人員が足りていないって感じることありますか
野菊:あります
所属部署のなかで、
理学療法、
作業療法士と比較して、
言語聴覚士は半分くらいしかいないです
外来予約はほとんどうまっています
三原:そうなんですね。
これから言語聴覚士を目指す人には良い情報ですね
言語聴覚士ってどうやってなるんですか?
三原:言語聴覚士は国家資格ですが、
野菊さんはどうやって取得したんですか?
野菊:私の場合は、
高卒後に養成校に行きました。
養成校とは、
国が指定した学校のことです
国家試験の受験資格を得るために、
養成校を卒業する必要があります
4年制大学を卒業されているかたなら、
養成校の期間は短くなることもあります
三原:へー、無事大学受験を突破して、
4年間通い大学を卒業されて、
国家試験に合格したわけですね
野菊:いえ、1年間留年したので、
4年間ではないですが
三原:そうなんですね。
無事卒業できてよかったですね
留年はメンタルがやられやすいので本当によかったです
野菊:大学には色々と配慮してもらいました
(さらにくわしくは、
日本言語聴覚士協会 言語聴覚士になるにはをご参考ください)
発達障害者は言語聴覚士に向いていると思いますか?
三原:自閉症をもっているかたは、
言語聴覚士に向いていると思いますか?
野菊:こんなことを言うと、
言語聴覚士の協会から怒られてしまうかもしれませんが、
働くうえで工夫や配慮は必要かなと思います
三原:自分で働いていてそう感じますか?
野菊:重症度にもよりますけど。
言語聴覚士は、
患者とコミュニケーションをとらないといけません。
人と話すのが苦手な人は向いてなさそうと思います
ASDに人にはつらいかもしれません
三原:そうなんですね。
野菊さんは人と話すことが苦手かなと思いますが、
どうですか?
野菊:大人になってからは、
人と話すことが好きだったんだなって、
気づきました
三原:子供のときは違ったんですか?
野菊:はい。
子供のときは、
今までのうまくいかなかった経験が積み重なって、
人と話すのが苦手だなって感じてました
三原:私も大人になって人と話すのが少し好きになりました。
発達障害者のオフ会すると楽しいですね(笑)
職場ではどうですか?
野菊:口数こそ多くはないですけど、
話すのは楽しいなって感じます
【参考情報】
言語聴覚士で発達障害のかたは、
野菊さん以外にももちろんいます
例えば、
発達障害者向けのライフハックの本も出版されている村上由美先生が著名です
「ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に暮らすための本」
言語聴覚士の仕事でツライなって思うことは?
三原:お仕事でツライなって思うことありますか?
野菊:結構あります。
どこから話せばいいのか
三原:へえ、そんなにあるんですね
野菊:対象となる患者さんが、
言葉が伝えられないケースがあります
コミュニケーションできず、
ネガティブな形で現れます
治療を拒否さたり、
暴力といった形になることもあります
三原:それはつらいですね
野菊:認知症の人だと、
自分が治療しなくちゃいけない理由がわかっていないときがあります
そのため治療を拒否されてしまうこともあります
三原:治療自体できないのは、
難しいいですね
野菊:スタッフ間でも
上司から「残業が多いよ」って言われる。
三原:そうなんですか。
今4年目ですよね。
野菊:はい。
三原:3年生存できたら、
多分大丈夫ですよ。
野菊:よく言いわれますよね。
なんとかここまでこれたなって思います
三原:こ頑張りましたね。
お疲れさまです。
発達障害特有の仕事でのトラブルを聞きたいです
三原:発達障害の特性によって、
起こした仕事のトラブルを聞きたいです
野菊:集中力がかけて、
よけいなことをしてしまったり、
それで残業してしまったり
患者さんの教材作りにのめりこんでしまって、
夜遅くまでいたこともありました
三原:そうなんですね
野菊:過呼吸を起こしてしまって、
ナースステーションの
休憩室で休んだこともあります
三原:仕事はシフト制ですか?
野菊:はい。
シフトはバラバラなので、
体調管理が難しいです
今月こんな感じです
(スマホの画面で、
カレンダーを見せてもらう)
三原:本当にバラバラですね
6連勤はさけられてますけど
野菊:入院患者さんもいるので、
土日も勤務日なんです
三原:発達障害のかたは、
体調不良との闘いのため、
気をつけなければなりませんね
仕事のストレス発散・デイケアの参加
三原:ストレス発散でしていることありますか?
野菊:ピアノを習ってたこともあってキーボードで演奏したりしてます
あと、デイケアに参加しています
三原:デイケア?ですか。
障害児童向けではなくて大人向けの?
野菊:はい。
デイケアを通して当事者会にも参加しています。
私の参加しているデイケアは、
すごしかたがわりと自由です。
三原:指導プログラムをやるのではなくて?
野菊:寝ててもいいですし、
設定されているプログラムをやってもいいんです
三原:へえ、実際にはどうするんですか?
野菊:例えば当事者研究会に参加したときのことですが、
利用者さんたちでこのテーマを話そうときめます。
研究会のあいだは、
スタッフと呼ばれる有資格者が傍観していて、
必要におうじて、
話をホワイトボードにまとめてもらったりします
有志で楽器演奏したり卓球したり、
スタッフと雑談や悩み相談をしたりもします
三原:そういうことするんですね。
知らなかったです。
デイケアに参加するにはどうすればいいですか?
野菊:自分が通っている病院やクリニックで、
デイケアをやっているところもあります
他の病院で診察うけている人でも、
私のところのデイケアに通っています
デイケア証というものはないんですが、
主治医の先生の意見書が必要だったりします
くわしくは、
デイケアごとによるかなと思います
三原:野菊さんの様子をみると楽しんでそうですね
野菊:はい。友だちもできたりしました
三原:発達障害や2次障害があると、
人に話せないことがたくさんでてしまいますね
仕事以外で、
障害のことを話せる場所があるのはいいですね
言語聴覚士として取り組みたい仕事はありますか?
三原:やってみたい仕事はありますか?
野菊:私はそこまで上昇思考はないです
三原:あ、なんか意識が高い感じで聞いてしまいましたね
野菊:ええ(笑)。
今いる病院で安定して働きたいってのがまずあります
それとは別に、
病院以外ですが、
発達障害で困っていることを、
定型発達の人にアピールしたい、
認知が広まって欲しいなって気持ちがあります

言語聴覚士を目指す途中に挫折しそうになったこと
三原:大学時代に留年されたそうですね。
途中で言語聴覚士を挫折しそうになったんですか?
野菊:はい。
学外での実習で落第してしまいました。
三原:実習ってどんな内容でしたか?
野菊:実家近くの総合病院に3週間通います。
実際に患者さんとか関わって問題点と症状を見出します。
三原:現場で実習するんですね。
野菊:はい。毎日レポートを書いて提出し、
検査結果もまとめます。
3週間後には症例報告書をしあげます。
三原:かなり厳しいカリキュラムですね
野菊:学生の私にとってはそうでしたね。
担当の先生から、
指摘されることが多いこと、
帰宅時間が一般授業よりも遅くて、
心労になりました
三原:途中で実習にいけなくなったんですか?
野菊:いえ、実習自体は乗り越えたんですが、
最後に学内の発表会に参加しなくてはいけないんです。
それにでれませんでした。
三原:報告書をまとめて、
学内の発表会に参加しなくては単位がもらえなかったんですね
野菊:はい、うつも発生し、
メンタルがもたなくて発表を辞退しました。
先生が救済策として、
数カ月後に実習の手配をしてくれましたが、
留年することを決めました
三原:そうだったんですね。
発達障害のかただと、
大学生活を無事に乗り越えられないこともあります。
私も大学生活は、
今振り返るとよく卒業できたなって思います
1年留年しましたけど、
言語聴覚士になれて本当によかったと思います
発達障害をフル公開しないことについて
発達障害であることをオープンにしてますか
三原:発達障害であることを職場に伝えていますか?
野菊:全員ではありませんが、
伝えています。
一部の上司や、
管理職のかたにです。
この状態を私は、
「半開き」って言っています
三原:半開き? ASD特有の独自の言葉ですね(笑)
完全にオープンにしない理由は?
野菊:職場の人達は、
医療従事者です
そのため発達障害の勉強は、
必ずして仕事に就いています
それでも人間です。
かたよった見かたをされるのが怖いです
三原:そうですよね。
発達障害を知っている人でも、
明かすのは怖いと思います
野菊:一般的な職場よりも理解力は高いと思いますけど。
一度はオープンにしようか悩みました
三原:そうだったんですね
野菊:けど居心地のいい職場が、
悪くなってしまったら、
と思いフルオープンにしないことにしました
ただ患者さんには伝えることがあります。
三原:そうなんですか?
野菊:はい。
ごくたまに発達障害を抱えている患者さんに出会います。
私もそうですと伝えることで、
患者さんが信用してくれます
三原:そうなんですね。
野菊:「えっ、先生でもあるんだ」って言われます。
発達障害で困ることはありますが、
こうして働く姿をみせることで、
患者さんを勇気づけられたり、
心を開いてくれるのは嬉しいです
最後に言語聴覚士を目指す人にアドバイスを
三原:発達障害で言語聴覚士を目指す人にアドバイスをお願いします
野菊:障害を抱えているという辛さは、
障害のないスタッフにはなかなかわかりません
体調不良やコミュニケーションが苦手なことは弱みです
けど障害を抱えていることは強みになることもあります
患者さんとこれからどうしていこうか、
自分自身どうやって困難に対処して行こうか考えて提案もできます
けれど、
つらさがわかることと、
患者さんを支えていくことは別個のことです
気持ちがわかるだけでは仕事にならない。
障害のつらさと仕事は切り離して考えてほしい。
自分でもそう思いながら働いています
三原:今日はありがとうございました。
インタビュー後は、
野菊さんが幼いときに読んだ学習まんがを探すのに同行して、
国会図書館のこども図書館に行ってみました
無事見つけられたようです
